...その時彼女の使ったのは木綿糸(もめんいと)でなくて絹糸であった事も知っていた...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...広い世の中に一本の木綿糸(もめんいと)をわたして...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...四文錢を釣つた木綿糸(もめんいと)を射切るといふ半九郎です」「だが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...第三十七烏賊(いか)飯と申すのは烏賊の袋へお米を詰めて煮たもので最初に烏賊の袋だけ取って中をよく洗ってお米を好(い)い加減(かげん)に詰めて口を木綿糸(もめんいと)で縫(ぬ)いますがお米が中で膨(ふく)れますからその詰め加減が工合(ぐあい)ものです...
村井弦斎 「食道楽」
...木綿糸(もめんいと)を巻いてこしらえた手毬を突いていたのである...
柳田国男 「母の手毬歌」
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