...もの珍しげによりたかる私どもにむかって...
上村松園 「砂書きの老人」
...またもの珍しげに軒下にたたずんで見送る村民の誰彼に...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...さももの珍しげにわたしをじろじろ見廻し始めた...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...その目はもの珍しげに...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...今しきりにもの珍しげに鳴りひびくのであつた...
原民喜 「小さな村」
...もの珍しげに寝床を取り巻いているのだった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...もの珍しげに彼に傾聴する...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...二人の幼い妹たちは、姉の聟君なる人を、もの珍しげに、ぬすみ見たり、はにかんだり、やがては馴れて、酒宴の間に戯(たわむ)れつつ、高氏の杯に、銚子を持って、おぼつかない手つきで注(つ)いだり、笑い興じて廻ったりしていた...
吉川英治 「私本太平記」
...きょうから戴くわれわれの軍旗を」「御家紋も定められたな」もの珍しげに...
吉川英治 「新書太閤記」
...五人の幼い弟妹たちがもの珍しげに彼をとり囲んだ...
吉田甲子太郎 「秋空晴れて」
...彼らは、もの珍しげに、それを検(あらた)める...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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