...私も芥川さんのものの本のときには...
小穴隆一 「二つの繪」
...ものの本に於いていちじるしく明白に御座候...
太宰治 「不審庵」
...互いに科学というものの本質や目的や範囲に関する各自の考えを開陳し合ってみたら...
寺田寅彦 「ルクレチウスと科学」
...分類されるべきものの本質に根ざした原理によってのみ分類なるものも許される...
戸坂潤 「幾何学と空間」
...而もそれが必ずしも西田哲学そのものの本質を深め又は具体化す底のものには見えないので...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...貞操なんていうものの本質を何だかわかっていないくせに...
中里介山 「大菩薩峠」
...物理学というものの本質がそういうものであるから...
中谷宇吉郎 「農業物理学夜話」
...ものの本に書いてあるが...
野村胡堂 「胡堂百話」
...俳句そのものの本質しているリリックの真精神を意外に忘却しているものが多いのである...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...ただ吾々は時そのものの本質それの實相を...
波多野精一 「時と永遠」
...生そのもの活動そのものの本質に...
波多野精一 「時と永遠」
...この計算なるものの本質は...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「マリー・ロジェエの怪事件」
...大方はすゝきなりけり秋の山伊豆相模境もわかず花すゝき二十余年前までは金紋さき箱の行列整々として鳥毛片鎌など威勢よく振り立て振り立て行きかいし街道の繁昌もあわれものの本にのみ残りて草刈るわらべの小道一筋を除きて外は草の生い出でぬ処もなく僅かに行列のおもかげを薄の穂にとどめたり...
正岡子規 「旅の旅の旅」
...これが行動とか実践とかいうものの本性である...
三木清 「人生論ノート」
...しかも価値そのものの本質が哲学的な見方を要求しており...
三木清 「哲学入門」
...日本の開化期の文化に関係ある統計のあるものは極めて意味深く近代日本というものの本質を示していると思う...
宮本百合子 「明日への新聞」
...命までを捧げるべき「公」と云われたものの本体は...
宮本百合子 「公のことと私のこと」
...またこれで蒐集そのものの本義には触れて貰えるかと思う...
柳宗悦 「民藝四十年」
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