...合戦の最中にもののあわれが出てきたりしても少しもおかしくないのだ...
伊丹万作 「余裕のことなど」
...「一匹の蛙(かえる)が、古池に飛び込んだ」と訳しただけでは、俳句のもつ枯淡(こたん)なさび、風雅のこころ、もののあわれ、といったような、東洋的な「深さ」は、どうしても西洋人にはシッカリ理解されないのです...
高神覚昇 「般若心経講義」
...もののあわれはそこにもある...
高浜虚子 「俳句への道」
...もののあわれ 二人は戦争をする...
高浜虚子 「俳句への道」
...そこにももののあわれが感じられる...
高浜虚子 「俳句への道」
...或いは又源氏の「もののあわれ」であったり...
戸坂潤 「日本の民衆と「日本的なるもの」」
...六百万人の東京市民(之は日本民族の一割弱に当る)が「もののあわれ」を感じながら労働しているとも思えないし...
戸坂潤 「日本の民衆と「日本的なるもの」」
...実(げ)にやもののあわれはこれよりぞ知るべき...
正岡子規 「旅の旅の旅」
...何しろ「もののあわれ」「ますらおぶり」が一部のアプ・トゥ・デイトですからね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...もののあわれということに気づいたのはそんな頃からではなかったかと思う...
山本周五郎 「日本婦道記」
...もののあわれを知る兵家(へいか)だった...
吉川英治 「上杉謙信」
...もののあわれを人に誘う...
吉川英治 「新書太閤記」
...ただもののあわれを誘う人間の心やすめの砂上の楼閣としか映(うつ)らぬものを...
吉川英治 「親鸞」
...もののあわれもそうだ...
吉川英治 「随筆 新平家」
...六――もののあわれを解さぬさむらいは...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...なかなかもののあわれも蕩児(とうじ)の心をそそるのであった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...もののあわれを知っているもの……...
吉川英治 「宮本武蔵」
...もののあわれを知らぬ武士は...
吉川英治 「宮本武蔵」
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