...彼女も愛嬌(あいきょう)そのもののように滑かに彼と応対していた...
芥川龍之介 「湖南の扇」
...そこにあるものは震災の為に生じた「ものの飛び」に近いものである...
芥川龍之介 「本所両国」
...前に計算したものの一〇〇分の一...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...もちろんそこには科学というもののすばらしい興味が彼をそれへ強く惹(ひ)きつけたのにはちがいありませんが...
石原純 「マイケル・ファラデイ」
...法理そのものの根本的の解釈ではない...
井上哲次郎 「明治哲学界の回顧」
...4.哲學者の哲學的思索なるもののお蔭で神樣はこの世界から追ひ出されてしまつた...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...不愉快(ふゆかい)そのもののような気持で...
田中英光 「オリンポスの果実」
...これは科学的のアルバイトというものの本性に関する認識不足から起こる現象である...
寺田寅彦 「空想日録」
...狭い国土の中に限られた経験だけから帰納して珍稀と思われるものの存在を否定してはいけないということを何遍となく唱えている...
寺田寅彦 「西鶴と科学」
...こうは言うものの...
中里介山 「大菩薩峠」
...先生」自己慰安を求めるもののように...
中里介山 「大菩薩峠」
...彼らは自分たちの愛情そのものの発現を目的として行動する事が出来ずに...
夏目漱石 「道草」
...これがあの愛嬌のいゝ柔和(にうわ)そのもののやうな...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...怖いもののやうに持つて來ました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...これに依って大いになすことあらんとしたものの如く思われる...
穂積陳重 「法窓夜話」
...いよいよ本ものの探偵だなと私の胸は早鐘を衝くように鳴出した...
松本泰 「日蔭の街」
...つい書きもののとつつきが逸(そ)れ...
室生犀星 「笛と太鼓」
...自分の猜疑(さいぎ)を裏書きされたものの如く...
吉川英治 「三国志」
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