...『甲田さんも隨分好事(ものずき)な事をする人ですなア...
石川啄木 「葉書」
...何かつまらない遊戯でもするのだらうか? そのものずきな人達は...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...ものずきな美術家が...
江戸川乱歩 「怪奇四十面相」
...物数寄(ものずき)な人もあったものというような顔を宿屋の主婦がしていたのも道理(もっとも)...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...岩本は羨ましいうえに好奇(ものずき)も手伝って...
田中貢太郎 「水魔」
...すこし頽(くず)れて時おり隣の灯の漏れてくる壁の処へ行って顔をぴったりつけて好奇(ものずき)に覗いて見た...
田中貢太郎 「牡丹燈記」
...左門殿町の妖怪邸(ばけものやしき)と云って好事者(ものずき)が群集した...
田中貢太郎 「四谷怪談」
...好奇(ものずき)に門口へ出てみた...
田中貢太郎 「雷峯塔物語」
...好奇心(ものずき)に廊下を覗いているらしい気勢(けはい)がしたが...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「碧眼」
...通行人と好奇(ものずき)な外国人の旅行者に羊の脂肪肉と麺麭(パン)屑と上官の命令とを煮込んだ熱湯汁を無料分配していた...
谷譲次 「踊る地平線」
...」(好奇(ものずき)な彼女は...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...」彼女は彼があまりに好奇(ものずき)だと言った...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...いかにものずきな者も彼女の沈黙にはどうすることもできず...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...よっぽど物数奇(ものずき)ね」「でも東風さんは大変真面目なんですよ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...教えてくださいよ」ものずきでは人におくれをとらぬ虎吉が...
野村胡堂 「幻術天魔太郎」
...田舎にて好事(ものずき)なる親が...
福沢諭吉 「小学教育の事」
...時流に染まず世間に媚(こ)びざるところ例の物数奇(ものずき)連中や死に歌よみの公卿(くげ)達ととても同日には論じがたく...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...和算家は主として武士のものずきに従事したものであるが...
三上義夫 「文化史上より見たる日本の数学」
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