...いかにもものぐさらしいし...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「リップ・ヴァン・ウィンクル」
...土曜だから妹たちは早びけだと知りつつも倉地はものぐさそうに外出のしたくにかからないで...
有島武郎 「或る女」
...ものぐさなしのび雨よ...
大手拓次 「藍色の蟇」
...いま木下さんが骨のずいからのものぐさをしているのは...
太宰治 「彼は昔の彼ならず」
...くれぐれも平素の物臭(ものぐさ)な癖を出さないように...
谷崎潤一郎 「細雪」
...ずいぶんものぐさな格言ではあるが...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...ものぐさのおかげで大臣にも富豪にも泥坊(どろぼう)にも乞食(こじき)にもならずにすんだのかもしれない...
寺田寅彦 「柿の種」
...ものぐさな点では人に負ける気はしないからね――とはいえ...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...あのものぐさと敏感さとには...
豊島与志雄 「蜘蛛」
...何かのものぐさの結果か...
豊島与志雄 「話の屑籠」
...「ほんとに懶惰(ものぐさ)でいらっしゃいますね...
豊島与志雄 「幻の彼方」
...ものぐさな態度である...
林芙美子 「浮雲」
...ものぐさなロロが...
林芙美子 「瑪瑙盤」
...ものぐさそうに唇でせせりながら...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...切れ者ではあったが何かものぐさの気質があり...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...ひ弱でものぐさな男には労働が拷問である...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...日ごろ物臭(ものぐさ)な高氏をしても...
吉川英治 「私本太平記」
...高楼にあらわれた三色旗の天気予報旗をものぐさそうに眺めた...
吉行エイスケ 「大阪万華鏡」
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