...いかにもものぐさらしいし...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「リップ・ヴァン・ウィンクル」
...土曜だから妹たちは早びけだと知りつつも倉地はものぐさそうに外出のしたくにかからないで...
有島武郎 「或る女」
...ものぐさなしのび雨よ...
大手拓次 「藍色の蟇」
...煙草盆4・25東京日日(夕)ものぐさな懶(なま)け者を主人公に取扱つたものに...
薄田泣菫 「茶話」
...かうした無感覚さと、ものぐささと、愚しさとの澱み滞つてゐる水のほとりにゐて、芹のみは早くも春の足音を気づいてみづみづしい新鮮な茎をそなたざまへとさし伸べてゐるのみか、芳烈な春の香を魚の腹のやうに冷えきつた葉つぱのひとつびとつに沁み徹らせてゐる...
薄田泣菫 「独楽園」
...いま木下さんが骨のずいからのものぐさをしているのは...
太宰治 「彼は昔の彼ならず」
...のろのろとものぐさそうで...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「カシタンカ」
...ものぐさな点では人に負ける気はしないからね――とはいえ...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...あのものぐさと敏感さとには...
豊島与志雄 「蜘蛛」
...何かのものぐさの結果か...
豊島与志雄 「話の屑籠」
...横田があの通り懶惰(ものぐさ)だから...
豊島与志雄 「反抗」
...「ほんとに懶惰(ものぐさ)でいらっしゃいますね...
豊島与志雄 「幻の彼方」
...一向に出向いて行く気がしないのも自分のものぐさからではなく...
林芙美子 「浮雲」
...ものぐさそうに唇でせせりながら...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...例のものぐさの癖が頭をもたげた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...ものぐさからでもあつたらうが...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...だからものぐさに憂鬱になるのですよ」「憂鬱に?」と若い男はおうむ返しに言いながら...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...ひ弱でものぐさな男には労働が拷問である...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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