...ただしこの二遊星に属する衛星のうちで内側にある他のものは皆普通の方向に回っているのである...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...七つい二三日前の明方に見た夢こそ振つたものであつた...
石川啄木 「郁雨に與ふ」
...翌朝になれば平然(けろり)としたもの...
石川啄木 「赤痢」
...或いは以前より海底又は地中に生存していたものが今回われらの目に触れたものであるか...
海野十三 「地球発狂事件」
...聞えないものと見える...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「黒猫十三」
...同時にその把握が欠くべからざるものなのである...
レオン・ワルラス Leon Walras 手塚壽郎訳 「純粋経済学要論」
...そうすれば彼の友情を理解することは彼に対する友情そのものでしかあり得ない...
戸坂潤 「空間概念の分析」
...その名称そのものが抑々擬名であるのは全く遺憾だ...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...彼等の直接の感覚の外から之に注文をつけるものがイデオロギーだと考えられているようだ...
戸坂潤 「思想としての文学」
...以上の特徴を有つものを改めて一般に「直観」と定義してよいであろう...
戸坂潤 「範疇としての空間に就いて」
...また私どもの住居になった...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...困ったって負けるものか...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...この二つの話は何(な)んか知(し)ら一脈相通ずるものがあり...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...金襴(きんらん)の紙入は男のものぢやない...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...おれは哥薩克だものつて言ひな...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...押えたものを放しはなさるまい...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...よほど古いころからあったものである...
柳田国男 「母の手毬歌」
...遠州灘(えんしゅうなだ)へ浪(なみ)がくれてゆくものを...
吉川英治 「神州天馬侠」
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