...路の辺に紅の玉をつけた梅もどきの枝に尾を動かしている鶲(ひたき)は...
飯田蛇笏 「茸をたずねる」
...)(お菜漬(はづけ)だけでも、)私もそこへ取着きましたが、きざみ昆布(こぶ)、雁もどき、鰊(にしん)、焼豆府……皆、ぷんとむれ臭い...
泉鏡花 「開扉一妖帖」
...矢口の渡の頓兵衛(とんべえ)もどきで怒鳴りながら...
谷崎潤一郎 「The Affair of Two Watches」
...恋愛小説の会話もどきの...
徳田秋声 「仮装人物」
...石燈籠(いしどうろう)のかげには梅疑(うめもどき)色づき初(そ)めぬ...
永井荷風 「矢はずぐさ」
...朝顔日記もどきの風流な客人が...
中里介山 「大菩薩峠」
...玄冶店(げんやだな)の与三(よさ)もどきに...
中里介山 「大菩薩峠」
...赤い実(み)の結(な)った梅もどきの枝だの...
夏目漱石 「硝子戸の中」
...コンニャク、がんもどき、竹輪につみれ、辛子のひりりッとしたのに、口にふくむような酒をつかって、青々としたほうれん草のひたしですか、元気を出しましょう...
林芙美子 「新版 放浪記」
...丼(どんぶり)いっぱいの御飯にがんもどきの煮つけ一皿...
林芙美子 「新版 放浪記」
...いゝね厚く切ってピンとくいちぎって見たい……がんもどき竹輪につみれ...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...伝奇小説もどきブレナム号にまつわる異変は公表すべきだろう...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...おうい/\……と熊谷もどきの大声を挙げて追ひかけて来るので...
牧野信一 「書斎を棄てゝ」
...そして私と握手を交して以来凡そ七星霜の貪寤の波に私達と共々に云はゞノルマンデイの海賊もどきに長蛇船(ろんぐさあぺんと)の舵を執りつゝ此処に到着した男であるが...
牧野信一 「三田に来て」
...3065それが悪魔もどきの事かい...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...かつ子のことをがんもどきと云いながら...
山本周五郎 「季節のない街」
...「がんもどき」と云うくらい...
山本周五郎 「季節のない街」
...なにか与三(よさ)もどきに暴言を吐いておりますと...
吉川英治 「江戸三国志」
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