...広子は今もとりとめのない苛立(いらだ)たしさを感じながら...
芥川龍之介 「春」
...今日の欧州列国組織の基(もとい)が出来たのである...
大隈重信 「大戦乱後の国際平和」
...内容、もとより、底知れぬトリックの沼...
太宰治 「HUMAN LOST」
...着古した外套(がいとう)一つが本(もと)で...
夏目漱石 「明暗」
...目にもとまらぬ敏捷(びんしょう)さで...
新美南吉 「屁」
...三毒(さんとく)五慾(ごよく)の糸をだし生死(しょうし)のかせわのひまいらぬさあてもとうとき...
長谷川時雨 「西川小りん」
...自然と舶載もとまったが...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...もとはといえば、土間の花簪と柱暦に巻き込まれていた女の髪の毛から始まったことだった...
久生十蘭 「海豹島」
...侍婢(こしもと)がわりに使われているのです」「学問は出来ますか」ト突然お勢が尋ねたので...
二葉亭四迷 「浮雲」
...彼が時間を現在から解釋したのはもともとこれに關係するといふことを忘れてはならぬ...
三木清 「歴史哲學」
...そのためにもと、あなたは、女に職業としてではなくても仕事があった方がよいとお考えになる...
宮本百合子 「現実の道」
...いつもと、まるでちがう...
三好十郎 「冒した者」
...」もともと、ニールスは変わっていました...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...まだ一部分その原(もと)の心持が残っている...
柳田国男 「海上の道」
...ただちに宕渠の陣にある張飛がもとに届けよ...
吉川英治 「三国志」
...日野俊基(としもと)の美しい若後家...
吉川英治 「私本太平記」
...もとより恋の対象だけにしかならないお人形ではなかったのだ...
吉川英治 「新書太閤記」
...またもとの柴田勝家の主陣地たる中尾山の一点にもどして...
吉川英治 「新書太閤記」
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