...宿の女又(また)のうねもごろにもてなすに我も心なきにしもあらず...
伊藤左千夫 「滝見の旅」
...われらを文人と知りて、なつかしげに話をもち出し、酒までも持て來て、もてなすこと、ねんごろなり...
大町桂月 「冬の榛名山」
...ねんごろにもてなす婦人の柔らかい絹ずれの音にも...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...まるで王侯をもてなすやうな歓迎ぶりなのを見て...
薄田淳介 「若葉の雨」
...そして如才なくしかも氣持よく客をもてなす事がうまかつた...
スティーヴンスン 佐藤緑葉訳 「帽子箱の話」
...この人たちを親切にもてなす程の余裕が...
太宰治 「花燭」
...わざとちやほやもてなすなかで...
ヴィルヌーヴ夫人 Madame de Villeneuve 楠山正雄訳 「ラ・ベルとラ・ベート(美し姫と怪獣)」
...どんどんもてなす...
直木三十五 「死までを語る」
...米友をもてなすことに一心になってしまいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...こうして旧主に当る人をもてなすのを光栄とし...
中里介山 「大菩薩峠」
...土地の疫病神(やくびょうがみ)を退治してくれた勇者をもてなすの人気ですから...
中里介山 「大菩薩峠」
...この食堂が自分一人をもてなすための食堂でなく...
中里介山 「大菩薩峠」
...自然を怖(おそ)れて逃がれんとするがごとくもてなすと...
夏目漱石 「創作家の態度」
...聖職者をもてなす司教以上の尊大な態度がありありだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...水のコツプを並べたりしてもてなすのであつた...
牧野信一 「露路の友」
...客をもてなすにも清子のお粥である...
矢田津世子 「茶粥の記」
...心いッぱいもてなすのであった...
吉川英治 「新書太閤記」
...李固も何かともてなすので...
吉川英治 「新・水滸伝」
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