...もつと外(ほか)の物をも欲しがつてるのかも知れないと...
薄田泣菫 「茶話」
...英吉利好きの男を亜米利加へやつてもつまらなかつた...
薄田泣菫 「茶話」
...それ故に古歌をもつて...
薄田泣菫 「独楽園」
...・てふてふひらひらおなかがすいた・けふは水ばかりのむ風のふくわたしの胡瓜の花へもてふてふ花にもあいたかてふてふもつれつつ・障子ひらけば竹に雀の前景がある・むしあつく蟻は獲物をだいてゐる・ひとりでたべるとうがらしがからい・萱の穂も風が畳をふきぬける・どなた元(マヽ)気で夏畑の人や虫や・ひらくより蝶が花のうへ……………(これは酔線なり...
種田山頭火 「行乞記」
...もつともつと先のことを言つてゐるのである...
田山録弥 「手品」
...できてもつまらない...
寺田寅彦 「昭和二年の二科会と美術院」
...眼が三ツあるようだ」「生れもつかぬ不具者(かたわもの)――」といって主膳の面(かお)には憤怒(ふんぬ)の色が現われました...
中里介山 「大菩薩峠」
...ゆき子は、富岡の躯にあたゝめられながらも、もつと、何か激しいものが欲しく、心は苛(いら)だつてゐた...
林芙美子 「浮雲」
...もつとよく知り度いと思つた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...もつとも二人が私の言ふことに同意しないのも道理...
牧野信一 「嘆きの孔雀」
...二一四はその双方がその経験をもつものであることが...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...そして奇怪な甘さをもつ希望を...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...それは並々ならぬ敬意と親しみのこもつた態度であつた...
三好十郎 「肌の匂い」
...もつともなことをいつて淡如とした詩感を寓すること...
三好達治 「ケシの花」
...徹之助もつい忘れていたらしい...
山本周五郎 「風流太平記」
...結核性な匂いをもつ青白い瓦斯(ガス)燈が...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...板敷に胸もつくばかり平伏していた...
吉川英治 「新書太閤記」
...三人坐(すわ)つて遊ぶにはもつてこいといふ加減で...
若松賤子 「黄金機会」
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