...息もつかすまじいと吹きどよもす...
芥川龍之介 「きりしとほろ上人伝」
...尤(もつと)も、ほんたうらしく見せかけるのには、いろんな条件が必要だよ...
芥川龍之介 「創作」
...愚にもつかぬ真似をしていることに気がつくが...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...この協力が恋愛を通じて行はるると同時に新しき思想を有する男女は最早恋愛をもつて他の目的を達するの手段と見做すことは出来なくなつて来る...
エレン・ケイ 伊藤野枝訳 「恋愛と道徳」
...もぐ/\息もつまるばかりに...
鈴木三重吉 「乞食の子」
...五ドルで五年ぐらいはもつ厚い上衣が買えるし...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...もつぱらでございまして...
太宰治 「右大臣実朝」
...承諾するともしないともつかない状態に追いこまれたらしい...
豊島与志雄 「花ふぶき」
...書物(しよもつ)だけでははっきりわからぬことを...
濱田青陵 「博物館」
...手の冷い人間は体内に熱がこもつて...
林芙美子 「浮雲」
...息でくもつた電話室の外の街路は...
林芙美子 「「リラ」の女達」
...わたしはわたしを大丈夫だとおもつた...
原民喜 「鎮魂歌」
...自らも科学者をもつて任じてゐた...
平林初之輔 「文学方法論」
...屋上の狂女をもつとよく見るために...
堀辰雄 「水族館」
...遊び人ともつかないような風体の...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...如何にして現實的に時間的の意味をもつのであらうか...
三木清 「歴史哲學」
...」と、七色の虹猫は、いかめしい、もつたいらしい、作り声で答へました...
宮原晃一郎 「虹猫の話」
...(さ! どッちを追おうか?)ふたりの足は、刹那にちょっと譲り合ったが、波越が一散に深編笠を追い捲(まく)って行ったので、加山耀蔵は、いきなり横ッ跳びに逃げ出した、藍弁慶の町人を、遮二無二、息もつかずに、追い詰めて行った...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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