...もっぱら宗教と風俗とに関したる事項のみを掲出せり...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...「――私がもっぱら屋外警戒の指揮に当っとります」と...
海野十三 「蠅男」
...五年ごろは豊隆がもっぱらこの欄を受け持った...
寺田寅彦 「柿の種」
...もっぱら用を弁じたが...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...もっぱら構成されるのである...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...今申しましたような micro-event ――微視的出来事――にもっぱら注意を向けようとしている詩人...
深瀬基寛 「悦しき知識」
...もっぱらその人の手によって進退黜陟(ちゅっちょく)の鍵をにぎられている大主典の堀盛は...
本庄陸男 「石狩川」
...日々この四老に会してわづかに市城名利の域を離れ林園に遊び山水にうたげし酒を酌(くみ)て談笑し句を得ることは専(もっぱら)不用意を貴ぶ...
正岡子規 「俳人蕪村」
...農業にもっぱら従事し奢侈の知られなかった奥地の植民地では...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...もっぱら第二の役目の方をひきうけて血なまぐさい殺し方をする...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...もっぱら必要なだけを目ざし...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...もっぱら野菜に限って用いられる...
柳田國男 「食料名彙」
...彼はもっぱら奢(おご)ってくれそうな相手を求めてぶらつき...
山本周五郎 「青べか物語」
...社長はそのちょび髭と秘密文書による蘊蓄(うんちく)をもっぱら妻君に提供したものだろう...
山本周五郎 「陽気な客」
...一部の主家の親族や老臣たちを擁(よう)してもっぱら毛利方に好意を寄せている侍たちの中から五...
吉川英治 「黒田如水」
...もっぱら智略を以て彼を疲らせ...
吉川英治 「三国志」
...石秀にはもっぱら仕入れ経営の方をやらせたので...
吉川英治 「新・水滸伝」
...――優越せる人はもっぱら靴の製造に従事し...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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