...もっとも些少(さしょう)の東西(もの)なれども...
芥川龍之介 「海のほとり」
...もっとも葉子であってみれば...
有島武郎 「或る女」
...われらがもっとも明らかにしておきたいと思うのはこの点である...
丘浅次郎 「誤解せられたる生物学」
...その場合に「もっともらしい」と考えられる仮定のもとに...
寺田寅彦 「科学と文学」
...もっとも、あるいはそれからまたもう一遍立ち帰ったかどうか、そこまでは見届けないからわからない...
寺田寅彦 「柿の種」
...もっともっと美しいものではあるまいか...
寺田寅彦 「病院の夜明けの物音」
...彼らはなんというりっぱな労働者であることでしょう! それが彼らのもっともすぐれた美点です...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼女はもっとも誠直な女だった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...もっとも、それは間もなく放棄されて、その後はまったく廃滅に帰してしまったとの事だ...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...もっともこれは先生に御伺いする機会を永久に逸してしまったので全くの推測である...
中谷宇吉郎 「寒月の「首縊りの力学」その他」
...もっともそれは彼女が例の柱に倚(よ)りかかって...
夏目漱石 「行人」
...愛はもっとも真面目(まじめ)なる遊戯である...
夏目漱石 「野分」
...もっともそれがかえって手違いになったので...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...もっとも最初に駆け付けた近所の衆の話では...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...いうまでもない「ごもっとも」な話だ...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...もっとも、バルナバスのやっていることがほんとうに使者の勤めなのだろうか、という疑問さえなかったら、弟のやることに従わないわけにいかないだろうし、それに対して何もいってはいけないでしょう...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...それを権威づけるもっともらしい理由によって...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...六もっとも、こういう場合の一瞬(ひととき)というものは、待つ方になると、わずかな間も、耐えきれない焦躁(しょうそう)になるのは勿論である...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索