...遊星は運動器官をもたないから自分で動くことはできないと言っている...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...わたしはわたし自身について格別の関心をもたない読者も...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...じっさい労働する人間は毎日真の独立のための閑暇をもたない...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...屍体がもたないんだそうだ...
高見順 「いやな感じ」
...そういうごまかしの手段をもたない...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...みずから自活しないうちはその権利をもたないと考えていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...時の運によって友をもたないことがあるとしても...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...投げられた餌(えさ)を噛(か)むだけの弱さをもたない者はほとんどない...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...中には話す種(たね)をもたないのも大分(だいぶ)いたでしょうが...
夏目漱石 「こころ」
...君の云はれるやうな「ヱビス」のやうな強さはもたないが...
牧野信一 「S・I生へ」
...建設性に対して責任をもたない傍観主義があるだけです...
宮本百合子 「新しい抵抗について」
...歓喜に迄貫通する悲劇というものの味いを生活の中に持して行くだけの精神力のはりつめかたをもたない...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...しかし私も決してこの友らを責めるほどの高いものをもたない...
室生犀星 「或る少女の死まで」
...さまざまな肢体を継ぎ合せた・定形をもたない・偶然のそれを除いては何の釣合も連絡も秩序もない・そのグロテスク...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...「人間はそれ以外にその判断のより所をもたない」と考えていた...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...または片はし知ってもそれを言い現わす言葉はもたない...
柳田国男 「こども風土記」
...最大限一年しかもたないと明言した...
山川方夫 「暑くない夏」
...もう途中の妄智(もうち)や煩雑(はんざつ)な是非はもたない...
吉川英治 「源頼朝」
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