...前後も忘れて一生懸命に縮図をして居りますと「あ、もしもし、そこにそんなにべったり坐り込んで居られますと、お客さんが見に来られるのに邪魔になりますがなア」というようなことをむきつけに番頭さんに言われました...
上村松園 「座右第一品」
...もしもし恐竜さん」「こら...
海野十三 「恐竜島」
...もしもしお嬢さん...
海野十三 「超人間X号」
...「もしもし、さっきのこと、うまくやってくれたかい...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...王子は、「もしもし、それをつみ上げてどうするのです...
鈴木三重吉 「ぶくぶく長々火の目小僧」
...「もしもし、内田さんではございませんか...
薄田泣菫 「茶話」
...「ああもしもし……貴方ロドリゲス? え? ロドリゲスでいらっしゃる?」と受話器の向うから送られてくる声は...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...」(電話が鳴り、取る)もしもし、社長室だ...
カレル・チャペック Karel Capek 大久保ゆう訳 「RUR――ロッサム世界ロボット製作所」
...もしもし、こんにちは、博士...
カレル・チャペック Karel Capek 大久保ゆう訳 「RUR――ロッサム世界ロボット製作所」
...「もしもし、金目銀目(きんめぎんめ)の猫が、どこかへ行ってしまいました...
豊島与志雄 「金の目銀の目」
...そうしていま眼の前へ出た広い道を取って一里ほど行って、とある百姓家の裏で水を汲んでいた百姓のおかみさんに、「もしもし、あの、掛川へ行くには、この道を行ってよろしゅうございましょうか」お君がたずねると、水汲み女房は訝(いぶか)しそうな眼をして、「掛川へおいでなさる? そりゃ違いますよ、掛川へ行くには、これから一里ほど戻って街道がありますから、それを真直ぐに行くのですよ」こう教えられてお君はガッカリしました...
中里介山 「大菩薩峠」
...それは寧(むし)ろ怖ろしいくらいで、「誰じゃ、どなたでござるな」と誰何(すいか)しましたけれども、それを耳に入れる様子はなく、それとは相反(あいそ)れた方へ行ってしまいながら、「もしもし、少々物を承りとうございますがね、わたしのおかみさんがまだ帰って参りません、女房はどこへ参りましたろう」そこで少年たちは、「狂人(きちがい)だろう」「狂人(きょうじん)じゃ」と言って気の毒がりました...
中里介山 「大菩薩峠」
...しかしあまりその方だけに気をとられて、「もしもし、西洋の旦那」や「お国でもそういう字が流行(はや)りますか」という日本のこころを、むやみと振り棄(す)てることも、ちょっと勿体(もったい)ないような気がする...
中谷宇吉郎 「日本のこころ」
...もしもしと云う声がする...
夏目漱石 「京に着ける夕」
...「もしもし」という声がしたので...
浜尾四郎 「途上の犯人」
...「もしもし」「あたしですの?」と...
火野葦平 「花と龍」
...「あっ、もしもし」伊兵衛もあとから追って出た、「もしもし、どうしたんですか」見ると、男はもう五六丁も先を走っていた...
山本周五郎 「雪の上の霜」
...もしもしばかをいってはいけませんよ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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