...口をもぐもぐさせながら...
海野十三 「火星兵団」
...博士はひげの中から口をもぐもぐと動かして...
海野十三 「火星兵団」
...源吉は驚いて口をもぐもぐさした...
田中貢太郎 「海異志」
...何か口の中でもぐもぐと胡麻化(ごまか)した返事をしただけで...
谷崎潤一郎 「細雪」
...一言もぐもぐとやるか...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...小兵で痩せっぽちの将軍はちょいと口をもぐもぐさせて...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「接吻」
...もぐもぐ噛じられた...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...口をもぐもぐさせながらあわてて縫物を片寄せてくれた...
林芙美子 「瀑布」
...でも口だけは仕方なしにいつまでももぐもぐやっていた...
堀辰雄 「幼年時代」
...「レステルとダロンと別れたのは……」とレバスティアがもぐもぐ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...云いかけたものはそれに気づいて口をもぐもぐさせた...
本庄陸男 「石狩川」
...何となく、可哀そうになって、つい、うしろに近づいて、何かいいかけようとすると、子供の方で振り返ってニーッと笑ったが、その顔が、盗んで、遣り捨てにした、広海屋の赤んぼう――――やあ、おのれ! 迷い出て、恨みをいうか!と、睨(ね)めつけようとした途端、その子供の顔面が、急に、妙に歪んで、ぐたぐたと、伸び皺ばんだと思うと、浅間しく、ねじくれた、黄色い老人の顔――――見たような? どこかで、いつか? 遠い昔――と、考えをまとめかけた刹那、思いがけなく、その顔が、もぐもぐと、土気いろの唇をうごかして、――久しいのう、三郎兵衛――と、いいかけたようだ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...四回の・情けない食事をもぐもぐやったのでは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...なにか云いたそうに口をもぐもぐさせた...
山本周五郎 「似而非物語」
...口をもぐもぐさせてから「七年になるかな」とゆっくり答えた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...鼻をもぐもぐさせていた...
吉川英治 「新・水滸伝」
...ポリュックスが来るまで一人でもぐもぐ口を動かしている...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
...唇をもぐもぐさせているのを一瞥(いちべつ)する...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
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