...もぐもぐと食べ始めました...
梅崎春生 「ボロ家の春秋」
...しきりに拳(こぶし)をかためたり口をもぐもぐさせて...
海野十三 「地底戦車の怪人」
...僕はこの上もぐもぐやるのも...
大杉栄 「獄中記」
...噛煙草(かみたばこ)をもぐもぐやりながら...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...だらし無く坐ってもぐもぐ菓子を食いながら...
太宰治 「善蔵を思う」
...病人が口をもぐもぐさせる...
谷崎潤一郎 「鍵」
...口に出しかけてもぐもぐしてゐると...
田畑修一郎 「鳥羽家の子供」
...労働者は喜んで何か口の中でもぐもぐ言いながらその若者を拝むようなまねをした...
寺田寅彦 「軽井沢」
...歯の一本欠けてる口をもぐもぐさした...
豊島与志雄 「死の前後」
...いう前によく口のあたりをもぐもぐさせる癖(くせ)がありました...
夏目漱石 「こころ」
...さっきから口をもぐもぐしていますが...
林芙美子 「狐物語」
...もぐもぐさせながら...
火野葦平 「花と龍」
...沢田が口をもぐもぐさせながら...
火野葦平 「糞尿譚」
... もぐもぐハンカ?」もぐもぐハンカは いすのうえに たって...
ベアトリクス・ポッター Beatrix Potter おおくぼゆう やく 「わるねずふたりぐみのはなし」
...更にもぐもぐと夜具を引き被つた...
牧野信一 「親孝行」
...何となく、可哀そうになって、つい、うしろに近づいて、何かいいかけようとすると、子供の方で振り返ってニーッと笑ったが、その顔が、盗んで、遣り捨てにした、広海屋の赤んぼう――――やあ、おのれ! 迷い出て、恨みをいうか!と、睨(ね)めつけようとした途端、その子供の顔面が、急に、妙に歪んで、ぐたぐたと、伸び皺ばんだと思うと、浅間しく、ねじくれた、黄色い老人の顔――――見たような? どこかで、いつか? 遠い昔――と、考えをまとめかけた刹那、思いがけなく、その顔が、もぐもぐと、土気いろの唇をうごかして、――久しいのう、三郎兵衛――と、いいかけたようだ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...そこはなにぶん……」あとは口の中でもぐもぐ云って...
山本周五郎 「嘘アつかねえ」
...与五か」与五兵衛はまた口をもぐもぐさせ...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
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