...もぐもぐと舐りながら峠路を登って来る...
飯田蛇笏 「茸をたずねる」
...もぐもぐと食べ始めました...
梅崎春生 「ボロ家の春秋」
...口をもぐもぐさせながら...
海野十三 「火星兵団」
...もぐもぐさせてゐたが...
薄田泣菫 「茶話」
...口をもぐもぐさせた...
薄田泣菫 「茶話」
...主人は墨汁壺(インキつぼ)のやうな真つ暗な部室(へや)にもぐもぐしてゐたが...
薄田泣菫 「茶話」
...もう十年も前から世界中の学者が口をもぐもぐさせて云おうとしていたが...
寺田寅彦 「スパーク」
...暫らくもぐもぐとやって...
中里介山 「大菩薩峠」
...いう前によく口のあたりをもぐもぐさせる癖(くせ)がありました...
夏目漱石 「こころ」
...もぐもぐ唇を動かした...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...」と もぐもぐハンカ...
ベアトリクス・ポッター Beatrix Potter おおくぼゆう やく 「わるねずふたりぐみのはなし」
... クリスマスイヴに もぐもぐハンカと ふたりで それを ルシンダのか ジェーンのか とりあえず くつしたのところへ つめておいたのです...
ベアトリクス・ポッター Beatrix Potter おおくぼゆう やく 「わるねずふたりぐみのはなし」
...何となく、可哀そうになって、つい、うしろに近づいて、何かいいかけようとすると、子供の方で振り返ってニーッと笑ったが、その顔が、盗んで、遣り捨てにした、広海屋の赤んぼう――――やあ、おのれ! 迷い出て、恨みをいうか!と、睨(ね)めつけようとした途端、その子供の顔面が、急に、妙に歪んで、ぐたぐたと、伸び皺ばんだと思うと、浅間しく、ねじくれた、黄色い老人の顔――――見たような? どこかで、いつか? 遠い昔――と、考えをまとめかけた刹那、思いがけなく、その顔が、もぐもぐと、土気いろの唇をうごかして、――久しいのう、三郎兵衛――と、いいかけたようだ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...でも尚だ床(とこ)の中にもぐもぐしてゐると...
三島霜川 「平民の娘」
...一生懸命でもぐもぐ噛んでゐた...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...次もまた同じくもぐもぐ...
山本笑月 「明治世相百話」
...もぐもぐと、口の中で舌を動かしながら、大玄関の方へ、平然と歩いて行く...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...もぐもぐ唇(くち)をうごかしていたが...
吉川英治 「山浦清麿」
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