...「モオル――Mole……」モオルは鼠(もぐらもち)と云う英語だった...
芥川竜之介 「歯車」
...窓からお姫さまの部屋の中へもぐりこみました...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「空とぶトランク」
...石の下(した)へ潛(もぐ)つてく...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...それは恰(あたか)も大きなもぐらがいて...
海野十三 「海底都市」
...落とし穴へもぐりこんで車体をしらべていた...
海野十三 「火星探険」
...お手伝いさんの谷間三根子(たにまみねこ)の部屋にもぐりこんでいた...
海野十三 「金属人間」
...われわれが完全に地下に潜(もぐ)ることによって敵の空軍を全然無力化させることに成功したわけであって...
海野十三 「今昔ばなし抱合兵団」
...仕事にもぐりこもうとあせっているとか...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...また蒲団にもぐり込んだ様子だ...
太宰治 「母」
...その陋劣の中へもぐりこんでいくのだからな! まあ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...」が男は地の中へもぐり込んだのではなかった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...ときどき不賛成らしく口をもぐ/\させていた...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...その設計に従ってその時自分がヌクヌクともぐり込もうとした坑(あな)の...
中島敦 「狼疾記」
...村(むら)の店(みせ)なんぞぢや錢(ぜに)ばかりとつて虱(しらみ)が潜(もぐ)り相(さう)なのでね」内儀(かみ)さんは微笑(びせう)した...
長塚節 「土」
...何度もぐりぐりと咽喉を鳴らしてうがひをする...
林芙美子 「旅人」
...目的の人間の体内へもぐりこんで...
火野葦平 「花と龍」
...晝間のうちはそれでも我慢して寢床の中にもぐり込んでゐたが...
堀辰雄 「水のほとり」
...泣く種もしくは場合もぐっと減じている...
柳田国男 「木綿以前の事」
便利!手書き漢字入力検索