...何かこう頭の中で円い玉でもぐるぐる廻して見て居る様な面付をして居やあがる...
有島武郎 「かんかん虫」
...僕は水槽の中を魚のようにもぐって...
海野十三 「海底都市」
...僕がその円錐形の塊の五分の一くらいをようやくもぐもぐと飲みこんだ頃には...
大杉栄 「獄中記」
...名音は鬼魅(きみ)が悪いので自分の室へ入るなり寝床の中へもぐりこんだ...
田中貢太郎 「法華僧の怪異」
...成る程その連中はみんなせいが低いんだから巧く草の中へもぐり込めますけれども...
谷崎潤一郎 「紀伊国狐憑漆掻語」
...定めし雨に打たれて叢(くさむら)へもぐり込んだり...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...空虚の底にもぐれもぐれ...
豊島与志雄 「渡舟場」
...人間はもぐれませんよ」「弱ったな八...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...もぐり込める路地もなく...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...画家はベッドの下にもぐりこみ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...そのあと もぐもぐハンカが とってきたのが イスに ほんだな...
ベアトリクス・ポッター Beatrix Potter おおくぼゆう やく 「わるねずふたりぐみのはなし」
...ねどこにもぐりこんだ...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...土竜(もぐら)が庭の土を揚(あ)げて困る時は庭の四方へ石油を滴(た)らしておくと決して土竜が入りません...
村井弦斎 「食道楽」
...ベツドの中へもぐつてしまつたあひるさんを...
村山籌子 「月謝の袋を失くしたあひるさん」
...もぐり込んで一同が睡ったのである...
柳田国男 「雪国の春」
...鼻や口をしきりにもぐもぐうごめかせていた...
山本周五郎 「季節のない街」
...身も心もぐったりしているのに...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...おもり役のおばあさんの胸にもぐり込んで...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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