...もぐっては石崖に付着しているこの貝を取るのが面白く...
青木正児 「九年母」
...もぐり込めばいゝやうにして置いて外に出た...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...ざる碁(ご)をうって不平(ふへい)もぐちもなかった...
伊藤左千夫 「老獣医」
...しかしこの広くない島にしろポチは何にひかれて単身(たんしん)もぐりこんでしまったのであろうか...
海野十三 「恐竜島」
...床下へもぐるようにさしずしました...
江戸川乱歩 「黄金豹」
...もぐらなければ中へ這入れません...
江南文三 「佐渡が島から」
...人種差別問題をいつまでもぐづ/\言ふなら...
薄田泣菫 「茶話」
...お滝は寝床の中へもぐり込むなり頭から夜着を被(かぶ)ってしまった...
田中貢太郎 「狐の手帳」
...ではさっきから何処(どこ)にもぐっていたのかと不審(ふしん)になり...
田中英光 「オリンポスの果実」
...ふたりともぐう/\...
種田山頭火 「其中日記」
...水中にもぐって鼻づらだけ出した様子...
寺田寅彦 「教育映画について」
...まきのうしろへもぐりこんで...
フョードル・ドストエフスキー 神西清訳 「キリストのヨルカに召された少年」
...それは塵埃をかぶって地面の中にもぐってるようだが...
豊島与志雄 「北京・青島・村落」
...そのなかへもぐり込んだのを網を卷いてとるんだ...
長塚節 「土浦の川口」
...押(おし)入へもぐり込(こ)んで乾(かん)板を裝置(そうち)して...
南部修太郎 「寫眞と思ひ出」
...文句を言ふのは親分の贅澤(ぜいたく)よ」お粂は布團へもぐり込んだまゝ小掻卷(こがいまき)に襟を埋めて勝手なことを言ふのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...地面が鼠(もぐら)の塚のように盛れ上って...
久生十蘭 「魔都」
...カレイの砂もぐりや...
山本笑月 「明治世相百話」
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