...何時でも何かをもくろんで深く包んでおくと云ふ風に見えますけれどもこの人の聡明は直ぐと他人に感づかれる聡明です...
伊藤野枝 「妾の会つた男の人人」
...お前さんのもくろんでいるのは……」「じつは...
海野十三 「一坪館」
...』と今度ぼくは誰かに(最も不愉快な客が来たら)言ってやろうと、もくろんでいる...
太宰治 「虚構の春」
...清国政府の打倒をもくろんでいる...
太宰治 「惜別」
...王給諌の方では王侍御が言葉を濁すのは確かに宰相がいって何かもくろんでいるから...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「小翠」
...「おまえは自分でこの修道院の会合をもくろんで...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...もくろんでいる仕事なんだ」「そうか...
中里介山 「大菩薩峠」
...二人が結託してなにやら不法なことをもくろんでいる...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...実に私が人に秘れてもくろんでゐる規模雄大なローマンスの筆を執るには世にも適当な仕事部屋であると...
牧野信一 「ダニューヴの花嫁」
...隠遁の夢をもくろんでゐるだけだつた...
牧野信一 「南風譜」
...せせら笑ってやろうともくろんでいたのが...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...冒険をもくろんでいると...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...休みなしに大きな事業をもくろんでは失敗する...
山本周五郎 「季節のない街」
...もくろんではいけない事業の夢をみたんだぜ」七代目かぼちゃの眼がそろそろと上を見あげ...
山本周五郎 「季節のない街」
...折角もくろんで来た馬券合資会社の出ばなを折られた気がして...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...他日の大挙をもくろんでいた...
吉川英治 「私本太平記」
...興行をもくろんでいる...
吉川英治 「宮本武蔵」
...アルブケルケはひそかにゴア攻撃をもくろんでいたのである...
和辻哲郎 「鎖国」
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