...ただ黙々(もくもく)として...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...地球の羈絆(きはん)を切って一直線に宇宙へ黙々(もくもく)として前進しているのです...
海野十三 「科学が臍を曲げた話」
...地上に腹匍(はらば)っているような恰好の気球はもくもくと揺れていた...
海野十三 「空中漂流一週間」
...彼女は黙々(もくもく)として...
海野十三 「ゴールデン・バット事件」
...死人の屋敷今夜こそは! と意気ごんだかいもなく、もとむる曲者のすがたは見あたらず、しかも癇癖にまかせて、罪もない仲間の茂助と、小間使のお幾ふたりを手にかけて、さすがにしょんぼりとして左近将監主従の一行が、もくもくとして、門の砂利道をくだって、お小姓街道をよこぎって、いまじぶんの屋敷の門前のだらだら坂へさしかかってきたときだったのです...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...そのもくもくと漲るやうにわき出してゐる清水を眺めた...
田山花袋 「道綱の母」
...いまだもくもくと立ち続け...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「唇のねじれた男」
...もくもく蕎麦(そば)を喰いはじめた...
徳田秋声 「足迹」
...もくもくと土だけを上へほうり上げている動作がよくわかります...
中里介山 「大菩薩峠」
...小さな白い泉がもくもくと湧き出して来て...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...もぐらもちが絶えず土をもくもく持ち上げてゐます...
堀辰雄 「匈奴の森など」
...もくもくとして己れの道をすゝみ...
牧野信一 「浪曼的時評」
...関節のところがもくもくと波を打つのである...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ある幸福」
...もくもくと立ちのぼってくる...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...それは黄色でね、もくもくしてね、失敬(しっけい)ですが、ホモイさん、あなたなんかまだ見たこともないやつですぜ...
宮沢賢治 「貝の火」
...もくもくと宙天(ちゅうてん)におどりあがっているのを見る...
吉川英治 「神州天馬侠」
...無数の泡が、いちめんに、もくもくと、音を立てて、舷(ふなべり)にはじけて消える...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
...すさまじいほどの大煙柱がもくもくとして高原の涯に立ち昇るのであつた...
吉田絃二郎 「八月の霧島」
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