...ただ黙々(もくもく)として...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...「お帰りなせえ」「お帰りなせえ」岩は黙々(もくもく)として室に入った...
海野十三 「地中魔」
...ひかりもなく つやもなく もくもくとして...
大手拓次 「藍色の蟇」
...もくもく私のぐるりを取り囲んでいて...
太宰治 「皮膚と心」
...死人の屋敷今夜こそは! と意気ごんだかいもなく、もとむる曲者のすがたは見あたらず、しかも癇癖にまかせて、罪もない仲間の茂助と、小間使のお幾ふたりを手にかけて、さすがにしょんぼりとして左近将監主従の一行が、もくもくとして、門の砂利道をくだって、お小姓街道をよこぎって、いまじぶんの屋敷の門前のだらだら坂へさしかかってきたときだったのです...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...体中をもくもくさせながら...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
......
種田山頭火 「草木塔」
...もくもく蚊帳のうちひとり食くふこの苦悩は私のみが知つてゐる...
種田山頭火 「松山日記」
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鶴彬 「鶴彬全川柳」
...紫煙をもくもくと上げ...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「唇のねじれた男」
...もくもく蕎麦(そば)を喰いはじめた...
徳田秋声 「足迹」
...河向うの大きい煙突からもくもくと煙が立っている...
林芙美子 「新版 放浪記」
... それどころか ―― えんとつ がわりの 穴あきバケツから けむりが もくもく...
ベアトリクス・ポッター Beatrix Potter 大久保ゆう やく 「きつねめさんのはなし」
...もぐらもちが絶えず土をもくもく持ち上げてゐます...
堀辰雄 「匈奴の森など」
...香煙がもくもくと立ちのぼって...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...もくもくとやってきました...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...また忽ちもくもくとこれが胸を突き上げて来る...
横光利一 「スフィンクス(覚書)」
...もくもくとして裏宮(うらみや)のほうへ杖(つえ)をひいていった...
吉川英治 「神州天馬侠」
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