...もくもくと群(むら)がり出(い)でて満天(まんてん)に折(お)り重(かさ)なり...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...彼女は黙々(もくもく)として...
海野十三 「ゴールデン・バット事件」
...「お帰りなせえ」「お帰りなせえ」岩は黙々(もくもく)として室に入った...
海野十三 「地中魔」
...松山のつかった湯呑について分析を頼んでほしいね」「ちょっと私から申上げますが」と先刻(さっき)から黙々(もくもく)として卓子(テーブル)の上に表向きにした牌(こま)を種類どおりに綺麗に並べあげて...
海野十三 「麻雀殺人事件」
...ひかりもなく つやもなく もくもくとして...
大手拓次 「藍色の蟇」
...花火がもくもく池の底から涌(わ)いて出るように見える趣向になって居るのだそうであります...
太宰治 「老ハイデルベルヒ」
...乱雲がもくもく湧き立ったのなんのという言葉は...
太宰治 「新ハムレット」
......
鶴彬 「鶴彬全川柳」
...もくもく蕎麦(そば)を喰いはじめた...
徳田秋声 「足迹」
...馬の背中のようにもくもく動いて見えるのです...
林芙美子 「クララ」
...喰うや喰わずで黙々(もくもく)とやっているひともあります...
久生十蘭 「キャラコさん」
...佐柄木はもくもくと煙を出しながら...
北條民雄 「いのちの初夜」
...酸をかけるや、もくもく煙と、もやが上がり、晴れ上がったとき現れたのは金の巨塊、とても重くて持てない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「幽霊島」
...沢で燃す目あての煙はもくもくと立ちあがった...
本庄陸男 「石狩川」
...彼の頭からは白い湯気がもくもくと立ちのぼった...
本庄陸男 「石狩川」
...また忽ちもくもくとこれが胸を突き上げて来る...
横光利一 「スフィンクス(覚書)」
...黙黙(もくもく)と重き荷を負ふ...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...もくもくと揺るぎ出したのは...
吉川英治 「新書太閤記」
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