...デクデク肥(ふと)った男が三枚も蒲団(ふとん)を重ねて木魚然(もくぎょぜん)と安座(あぐら)をかいて納まり返っていたと笑っていた...
内田魯庵 「斎藤緑雨」
...「智目行足(ちもくぎょうそく)以て清涼(せいりょう)池に到る」といっておりますが...
高神覚昇 「般若心経講義」
...せはしげに叩(たた)く木魚(もくぎょ)や雪の寺昭和六年二月十二日 七宝会...
高浜虚子 「五百句」
...木魚(もくぎょ)など...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...木魚(もくぎょ)が赤いメリンスの敷き物の上にのせてある...
田山花袋 「田舎教師」
...はては本堂の木魚(もくぎょ)や鐘をたたいたその人が...
田山花袋 「田舎教師」
...坊主頭の老人が木魚(もくぎょ)を叩(たた)いて阿呆陀羅経(あほだらきょう)をやっているのであった...
永井荷風 「深川の唄」
...本堂の方(かた)に木魚(もくぎょ)叩く音いとも懶(ものう)し...
永井荷風 「葡萄棚」
...小さい木魚(もくぎょ)ほどの蟇口(がまぐち)を前にぶら下げている...
夏目漱石 「永日小品」
...木魚(もくぎょ)の音(おと)が...
新美南吉 「牛をつないだ椿の木」
...ポンポンポンポンと木魚(もくぎょ)の音がしています...
新美南吉 「ごん狐」
...仏壇の前に据えた禿(はげ)ちょろの木魚(もくぎょ)を指さしているのでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...この老爺(おじい)さんは寺院(おてら)で見る大木魚(おおもくぎょ)のような顔をしていた...
長谷川時雨 「木魚の顔」
...生ていたころの木魚(もくぎょ)のおじいさんと三人...
長谷川時雨 「お墓のすげかえ」
...朱と金で彩(いろど)った一抱(ひとかか)えほどもある大木魚(もくぎょ)が転がッているかと思うと...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...中で興味深いものの一つは木魚(もくぎょ)でありましょう...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...木魚(もくぎょ)をたたきぬいていた...
吉川英治 「新・水滸伝」
...その僧は木魚(もくぎょ)...
吉川英治 「随筆 新平家」
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