...やがて自分自身をもぎ取るように決然と肩をそびやかして歩きだす...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...やっとそれをもぎ取ることが出来た...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...と彼女はもぎ取るやうにした...
武田麟太郎 「一の酉」
...不幸な昆虫の四肢(し)をもぎ取ることさえあった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...多勢(おおぜい)寄って刃物をもぎ取ると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...結局吾々は武力によつて英國から權力をもぎ取ることになるだらうといふ考を心に保留して吾々の綱領に近づくならば...
エム・ケー・ガンヂー 福永渙訳 「非暴力」
...スケヤクロウの手から眼をもぎ取るんだ!』パーシウスは時を移さず...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...いきなり母の手から懐剣をもぎ取ると...
牧野信一 「父の百ヶ日前後」
...主人と見える男は正吉の手から短刀をもぎ取ると...
山本周五郎 「お美津簪」
...黄色な実が成ってその実をもぎ取る手に棘(とげ)が刺さった...
横光利一 「洋灯」
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