...女のとめるのを振りもぎる様にして...
関根金次郎 「本因坊と私」
...『よくも俺はああまで自分を卑しめることができたもんだ……大事なものから身を振りもぎることがな!』と彼はわれとわが身に譴責の笞をあげはじめたが...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...一寸起して来ましょうか――」二人は振りもぎる様にして帰って行った...
戸田豊子 「歩む」
...彼はふりもぎるように慶子の視線から顔を外らして...
豊島与志雄 「蘇生」
...彼は振りもぎるような気持で...
豊島与志雄 「反抗」
...自分と自分を引きもぎるようにして...
豊島与志雄 「幻の彼方」
...時としては鹿(しか)もその包まれた頭をふりもぎることがある...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...両の腕に力を籠(こ)めてうんと振りもぎると...
中里介山 「大菩薩峠」
...はしゃいで振りもぎるところでしょう...
中里介山 「大菩薩峠」
...どうぞ――」心配さうな顏を出す重三(ぢうざ)を振りもぎるやうに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...どうぞ――」心配そうな顔を出す重三を振りもぎるように...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「裏へ出るんだ」勘兵衞は夢中になつて絡(から)みつくお關を振りもぎる樣に焔の來る方とは反對の...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...相手を振りもぎるがいなや湯殿の中にかくれて...
牧野信一 「西瓜喰ふ人」
...ふりもぎる欣二の腕を又掴んでとめながら)あなた...
三好十郎 「廃墟(一幕)」
...ふりもぎることができなかった...
山川方夫 「その一年」
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