...これは恐らくヨークでの百ヤードの距離の定数箭放ちよりもえらいであろう...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...――竹槍がそがれ小石が山程あつまった俄づくりの見張がはられそこでは篝火(かがりび)がもえていた...
今村恒夫 「死ぬる迄土地を守るのだ」
...それもえらいと云へば云へる...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...一見してはなんともえたいの知れぬ怪獣であった...
江戸川乱歩 「影男」
...わたしの生の祈りのともしびとなつてもえる見知らぬ足...
大手拓次 「藍色の蟇」
...向うがわはもうまっ赤(か)にもえ上るというすさまじさだったそうです...
鈴木三重吉 「大震火災記」
...ちらちらともえあがりました...
高山毅 「福沢諭吉」
...「坊さんかえしてもえいじゃないか...
中里介山 「大菩薩峠」
...汚(よご)れてもえゝのかよきは」いひながらおつぎは與吉(よきち)を抱(だ)いた...
長塚節 「土」
...恁(こ)んなもなどうでもえゝやうなもんだが」勘次(かんじ)のいひ方(かた)はこそつぱかつた...
長塚節 「土」
...したもえの春さりあへず...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...病氣はげしくなりいよいよ哀しくなり三日月空にくもり病人の患部に竹が生え肩にも生え手にも生え腰からしたにもそれが生えゆびのさきから根がけぶり根には纖毛がもえいで血管の巣は身體いちめんなりああ巣がしめやかにかすみかけしぜんに哀しみふかくなりて憔悴れさせ絹糸のごとく毛が光りますます鋭どくして耐へられずつひにすつぱだかとなつてしまひ竹の根にすがりつき...
萩原朔太郎 「竹の根の先を掘るひと」
...海岸から街の方へ通じる国道は古い絵はがきの景色か何かのようにおもえた...
原民喜 「苦しく美しき夏」
...恐らく原爆体験者ともおもえる相当年輩の男女の顔もみかけられた...
原民喜 「ヒロシマの声」
...浜に陽炎(かげろう)がもえ立っていた...
本庄陸男 「石狩川」
...たのしそうにストーブの火のもえている夕暮のうすやみのなかで...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...私の怒りが完全に私をもえあがらせたばあいは...
三好十郎 「抵抗のよりどころ」
...「――金の力もえらいものじゃ...
吉川英治 「黒田如水」
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