...もう一息の辛抱(しんぼう)である...
芥川龍之介 「おぎん」
...もう一息と彼れは思った...
有島武郎 「カインの末裔」
...もう一息掻合わせ...
泉鏡花 「薄紅梅」
...もう一息という処で滝壺へ返って落ちるんです...
泉鏡花 「貝の穴に河童の居る事」
...もう一息!」この南シナ海には...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...「もう一息だ...
海野十三 「怪塔王」
...もう一息で頂上の金属の柱へ手が届く、アア、もう一息だ...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...もう一息の所で取逃がした無念さに...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...もう一息じゃ」河野は起きあがった...
田中貢太郎 「神仙河野久」
...もう一息のところでございますよ」そこで...
中里介山 「大菩薩峠」
...もう一息圧へて置いてやらうと思つて...
牧野信一 「或る五月の朝の話」
...もう一息、この噂が人気を呼ぶやうになつたら、雪太郎達は米運びの合ひ間に案内船を支立てようかといふ話まで持ち上つてゐた...
牧野信一 「ダニューヴの花嫁」
...もう一息ですみますよ」気を入れなおし...
「一本の花」
...その範囲で暮せる温泉へゆきもう一息...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...なに此の私がもう一息押せば三千五百迄にはして見せる自信はあるさ...
三好十郎 「地熱」
...もう一息――と思いつつ駈け出して行くと...
吉川英治 「剣難女難」
...もう一息まいりましょう」「そうですか...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...さらに、もう一息、山道を登ってゆくと、東山殿の泉は、余りに近すぎて足元の木蔭にかくれ、加茂川の白い蜒(うね)りがずっと眼の下へ寄っている...
吉川英治 「宮本武蔵」
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