...軈て坊やんは妻をめとる幸運に向つて...
飯田蛇笏 「秋風」
...「酒もこの頃では余りやらん事に決めとるよ...
薄田泣菫 「茶話」
...兄さんの耳へ入れる奴がどこにある?」「兄は、村では評判が、悪いんだろうか? そんな噂まで立てられて……」「悪(わり)いどころか! 誰だって、賞めとるよ...
橘外男 「仁王門」
...張っとるんけえ? そこまで思い詰めとるもんなら...
橘外男 「仁王門」
...もっとも両家はしばらく訴訟でもめとるから...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「ライギット・パズル」
...後家をめとる――絞首される...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...嫁ぐこともめとることもない」と言った...
永井隆 「この子を残して」
...だいぶ血を嘗(な)めとるな」「今日も一つ...
中里介山 「大菩薩峠」
...守(まも)らせれば盜人もからめとるであらうし...
長谷川時雨 「尼たちへの消息」
...お前の息の根をとめることを定めとるらしいど...
火野葦平 「花と龍」
...勝手に慰めとるだけのことよ...
火野葦平 「花と龍」
...イングラム孃を私がめとるといふ事を...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...めとる為ならどんなことでもする覚悟だ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...口元に関所を置いてとび出すならずものは遠慮なくからめとる様に手はずをなされ――そう思わぬか?第三の精霊 思うも思わぬもわたしゃそんなひまをもたぬ...
宮本百合子 「葦笛(一幕)」
...この美しい娘がわずかなものを掠めとるということも考えられなかった...
室生犀星 「性に眼覚める頃」
...(c)ソクラテスは妻をめとる方がよいか全くこれを持たない方がよいかと問われて...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...きっと漢中を攻めとるに違いありません...
吉川英治 「三国志」
...やらねばならないのだ」「この山一つ、攻めとるのに、何で仰せのよう暴虐(ぼうぎゃく)をする要がありましょうか...
吉川英治 「新書太閤記」
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