...しかしその男は私の冷淡な言葉にもめげないで...
芥川龍之介 「疑惑」
...雨(あめ)にも風(かぜ)にもめげないで...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...いさゝかもめげないで...
泉鏡太郎 「十六夜」
...みじめな身の上話を茶の伽(とぎ)にしながら――よぼよぼの若旦那が――さすがは江戸前でちっともめげない...
泉鏡花 「開扉一妖帖」
...蝦夷松(えぞまつ)または椴松(とどまつ)の霜にめげない青針り葉の姿が...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...信仰は寒さにもめげないのが尊い...
種田山頭火 「行乞記」
...強い日光(ひ)にめげないように見える上を...
夏目漱石 「三四郎」
...富める人達はほとんど友情を知らない」――これはモーツァルトの逆境にも貧苦にもめげない愛の言葉の一つであった...
野村胡堂 「楽聖物語」
...貧苦にめげない煮焚(にたき)の業(わざ)の片手間に一枚三厘の襯衣(シャツ)を縫(く)けて...
二葉亭四迷 「浮雲」
...同時にこうしためげない振舞のできてきた自分にしてくれた文楽師匠の情のほどを...
正岡容 「小説 圓朝」
...いろいろと彼にめげない逞(たくま)しさを与えた...
正岡容 「随筆 寄席囃子」
...すこしもものにめげない...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...それらの困難にめげない人間の成長への確信に裏づけられなければ...
宮本百合子 「家庭創造の情熱」
...「おめえまでが恥をかかせに来たのか」おのぶはめげない表情で云った...
山本周五郎 「さぶ」
...肩は磐石(ばんじゃく)をのせてもめげないと思われるような幅ひろく斜角線をえがき...
吉川英治 「親鸞」
...日光にもめげないでいる...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
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