...寒さにも霜にもめげず...
有島武郎 「或る女」
...老(おい)らくの齢(とし)にもめげず...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...そして今はほとんど根絶やし状態にあるグラウンドナットがおそらく霜と荒地とにもめげずに息を吹き返してそだち栄え...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...折柄(おりから)の寒中にもめげず...
徳永直 「眼」
...年にもめげず、身体も達者だし、眼もいいので、細かい機械類の細工は、たいていこの老人がしてくれる...
中谷宇吉郎 「北国の春」
...中村さんは年にもめげず...
中谷宇吉郎 「壁画摸写」
...澤山の島人達が寒さにもめげずに別莊のまはりに集つて...
南部修太郎 「死の接吻」
...御取次を願ひます」平次の聲は權勢にもめげず...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ちっぽけな内心の声にめげず...
久生十蘭 「三界万霊塔」
...石田家の庭に、わがもの顔にはびこっているアメリカの花どもは、雨にもめげず、風にもめげず、ダイナ颱風などはどこ吹く風といった顔で、五尺もある長い茎を振り振り、吹き折られもせずに凌いでしまった...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...再度の失敗にもめげず...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...雪にもめげず満員である...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...今日の雨にもめげずいゝ入りである...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...トニカクこのハンノキは今が雌雄結婚の真っ最中でオスもメスもこの寒いのにめげずクライマックスである...
牧野富太郎 「植物記」
...ただ小桜草という花ばかりは雪霜にもめげず年々花が咲いて今にその株が残って居る...
正岡子規 「病牀苦語」
...雪の中をめげずに忙(せわ)しそうに歩いています...
吉川英治 「江戸三国志」
...この炎天にもめげず...
吉川英治 「私本太平記」
...火傷の苦しみにもめげず...
吉川英治 「私本太平記」
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