...その後如何なる仕合せにめぐり合うたか...
芥川龍之介 「きりしとほろ上人伝」
...そのやみの中にかすかな松明(たいまつ)の火をめぐりながら...
芥川龍之介 「偸盗」
...褐色なる頸のめぐりに垂るゝを見る...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...女乞食の周匝(めぐり)に立つて居た兒供の一人が...
石川啄木 「葬列」
...『あいびき』や『めぐりあい』を訳した時は一刀三礼の心持で筆を執っていた...
内田魯庵 「二葉亭追録」
...めぐりめぐれば、次々と笑いかける愛らしい目、におやかなくちびる...
江戸川乱歩 「影男」
...肩のめぐりに鬣を亂しつ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...新お代官はまたお庭めぐりをはじめだしました...
中里介山 「大菩薩峠」
...めぐりあひかな」富岡は酔つてゐたので...
林芙美子 「浮雲」
...スタヂオめぐりに来り...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...最後(さいご)にもう一度村の往来(おうらい)を一めぐりめぐり歩いていた...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...私は作家としての生涯の豊饒なるべき時期にめぐりあった新しい条件を...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...兄との口争いが結局は厄介などうどうめぐりでしかなく...
山川方夫 「その一年」
...古い友達にでもめぐり会ったような...
山本周五郎 「嘘アつかねえ」
...忘れていた遠いものにめぐりあった...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...地獄めぐりのチョンガレ文句が...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...昭和十七年川内幼稚園園歌西の薩摩の城いくつ廻ぐりめぐりて大海へ川内川(せんだいがは)の出でてゆく姿を下にのぞむ山神代の樟の群立(むらだ)ちの影いと深く清らなる御垣の内を許されて我れ等は学び我れ等は遊ぶ戦(いくさ)の後(のち)に大事なは愛の心と人も知る愛(え)の御社の大神よ深き教を垂れ賜ひ大き興亜の御業に我れ等も与(あづか)らしめ給へ...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...悍馬(かんば)に跨(また)がって馬場を縦横に駈けめぐり...
吉川英治 「新書太閤記」
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