...その『しかし』以下を引きめくることで折角の立派な人格政治家といふ履歴も減茶苦茶になつてしまふではないか...
高田保 「貸家を探す話」
...このような幻覚を発展さした彼の短篇小説をめくると...
豊島与志雄 「奇怪な話」
...めくるめく我が眼(め)には...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集≪学校時代の詩≫」
...横綴(よことじ)の茶の表布(クロース)の少しは汗に汚(よ)ごれた角(かど)を、折るようにあけて、二三枚めくると、一頁(ページ)の三(さん)が一(いち)ほど白い所が出て来た...
夏目漱石 「虞美人草」
...裏をめくると、明治三十八年出版運命よりとして國木田獨歩の一章が書いてある...
林芙美子 「摩周湖紀行」
...小佛(こぼとけ)さゝ子(ご)の難處(なんじよ)を越(こ)して猿橋(さるはし)のながれに眩(めくる)めき...
一葉女史 「ゆく雲」
...幌(ほろ)をめくると...
火野葦平 「花と龍」
...布をちょっとめくると動きが丸見えだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...めくるめく恋がある...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...妹の頁をめくる音を聞きながら……...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...風と繪本だあれもゐないあたしの部屋(へや)で風がぱたぱた繪本をめくるおいしいお菓子の繪のあるペーヂ風はしばらく見とれてゐたよ...
水谷まさる 「歌時計」
...それを買って頁をめくると...
宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」
...皆が不審がりますよ」夜着をめくると...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...のろい調子で札をめくるのも年老りくさかつた...
室生犀星 「故郷を辞す」
...わたしは書物をめくるだけで研究はしない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...そは目眩(めくる)めく光明遍照の大海(おほうみ)にして...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...めくるめくばかりな熱情でこう思った...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...病み果てた病人のように透徹(とうてつ)した頭脳であわただしく過ぎて行った赤い歴史をめくるのであった...
吉行エイスケ 「地図に出てくる男女」
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