...かわでもめくるように...
江戸川乱歩 「宇宙怪人」
...次をめくると薄いコットン・ボイルの布を身に纏(まと)って...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...興奮した調子で本のページをめくる)探せ...
カレル・チャペック Karel Capek 大久保ゆう訳 「RUR――ロッサム世界ロボット製作所」
...凝(こ)りついた血をしめらせ顔いっぱいに巻いた白布を一枚宛(ずつ)ほどき最後のガーゼをめくるとひとつの臓腑であった両眼が...
峠三吉 「原爆詩集」
...皮をめくる様に頭が軽くなる...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...このような幻覚を発展さした彼の短篇小説をめくると...
豊島与志雄 「奇怪な話」
...眼覚(めざ)めくる田野の光景...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...紙を二三枚めくると...
中里介山 「大菩薩峠」
...めくるめくばかりの深谷を...
中里介山 「大菩薩峠」
...ぱらぱらと頁をめくると...
林芙美子 「新版 放浪記」
...紙をめくる音も歇む...
原民喜 「忘れがたみ」
...四ページもめくるとすぐいねむりを始めるのであった...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...○制服を着た右手が、壁につるした大きなメクリ暦を一枚めくり、二枚めくり、三枚めくる...
三好十郎 「おスミの持参金」
...わたしは書物をめくるだけで研究はしない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...草笛の音のやうにうす甘く眠つてゐる官能を激しく呼び醒して少年の日をめくる...
横光利一 「榛名」
...そは目眩(めくる)めく光明遍照(くわうみやうへんぜう)の大海(おほうみ)にして...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...新九郎に眩惑(めくるめ)くまで迫ってきた...
吉川英治 「剣難女難」
...病み果てた病人のように透徹(とうてつ)した頭脳であわただしく過ぎて行った赤い歴史をめくるのであった...
吉行エイスケ 「地図に出てくる男女」
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