...苦しさうにはためかしながら...
芥川龍之介 「地獄変」
...」と得意らしく小鼻を揺(うご)めかしながら毬栗頭は褪(は)げチヨロケた黒木綿の紋付羽織をリウとしごいて無図(むづ)と座つた...
内田魯庵 「貧書生」
...白木は始終鼻をうごめかしながら...
海野十三 「暗号音盤事件」
...併(しか)しやや胸をときめかしながら...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...そのぎらぎらした眩(まぶ)しい地質の衣裳をきらめかしながら...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...自分も市街阻絶(バリケード)戦に参加した一人であると言わぬばかりにほのめかしながら物語るのが大好きであった...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...蝶のように袂をひらめかしながら飛んで来た小娘が「随分待ってたのよ」と云う...
富田木歩 「小さな旅」
...高い天狗鼻をうごめかしながら...
豊島与志雄 「天狗の鼻」
...男女が聴いたこともない真理の激しさに胸をときめかしながら...
中井正一 「地方の青年についての報告」
...小鼻をうごめかしながら立ち上る拍子に...
中里介山 「大菩薩峠」
...得意の鼻をうごめかしながら...
中里介山 「大菩薩峠」
...小さな蜻蛉が薄い羽を日にきらめかしながらすい/\と飛びめぐつて居る...
長塚節 「隣室の客」
...見ると薄らあかりのなかに軍刀を閃めかしながら人影が立上つた...
原民喜 「小さな村」
...心をときめかしながら氷柱の隙間からその奥へ入って行くと...
久生十蘭 「海豹島」
...この女に出あって口ひげをうごめかしながら一種特別な奇声を発して...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「外套」
...青い光をひらめかしながら飛んだ...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...刀を抜いてひらめかしながら...
三好十郎 「斬られの仙太」
...――法師めかしながら世の法師でもなし」「おそれいります」「ひたぶるな世捨て人といいながら...
吉川英治 「私本太平記」
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