...薯蕷(じねんじやう)掘(ほ)る九州(きうしゆう)の山奥(やまおく)に到(いた)るまで石版画(せきばんゑ)と赤本(あかほん)は見(み)ざるの地(ち)なしと鼻(はな)うごめかして文学(ぶんがく)の功徳(くどく)無量広大(むりやうくわうだい)なるを説(と)く当世男(たうせいをとこ)殆(ほと)んど門並(かどなみ)なり...
三文字屋金平 「為文学者経」
...そこで私が精々ぱり・ごろめかして独りで凄(すご)がっているところへ...
谷譲次 「踊る地平線」
...ナオミがそれをどの点までほのめかしてあるのか...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...アインシュタインの独特な社会観をほのめかしている...
寺田寅彦 「アインシュタインの教育観」
...お品さん」「何にもなくて困るんです」「二人の女は?」「睨(にら)み合ったまんまですよ」「この家に五千両の金が隠してある――と仄(ほの)めかしてみるがいい」「そんな事を言ってもいいでしょうか」「悪者は最初から知ってる...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...絵草紙の売れ行きは一に画のためと鼻をうごめかしている春亭は非常に感情を害した...
林不忘 「仇討たれ戯作」
...今千束町に新つた屋の御神燈ほのめかして...
樋口一葉 「たけくらべ」
...なお偉大な物であると信じているという意見を仄(ほの)めかしている...
穂積陳重 「法窓夜話」
...謎の人物をほのめかしていますが...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...祭めかして懐しく...
正岡容 「寄席行燈」
...イヤに比喩めかして...
宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」
...上品めかして言いますけど...
三好十郎 「殺意(ストリップショウ)」
...「この少年に持たせてやります手紙に彼女の昔の知人のことをほのめかしておいてください」と薫が言ったので...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...はや新朝廷の内で時めかしている者もあった...
吉川英治 「私本太平記」
...その兵は白い穂先をひらめかして...
吉川英治 「新書太閤記」
...聖(ひじり)めかしている奴が...
吉川英治 「親鸞」
...幸村自身は伝心月叟(でんしんげっそう)と世捨人(よすてびと)めかして...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...まず見習が一人いるということをほのめかしておいたのだ...
吉田甲子太郎 「秋空晴れて」
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