...背の子も眼をさましてそれを見ると泣きわめいて欲しがつた...
有島武郎 「お末の死」
...それが生きてうごめいているのです...
江戸川乱歩 「鏡地獄」
...うごめいていたからです...
江戸川乱歩 「鉄塔の怪人」
...身のこなしもどこやら仇(あだ)めいて...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「むかでの跫音」
...――めうがのこそれもふるさとのにほひをさぐる・おもひでのみち尾花墓場まで・ポプラに風も秋めいてきた坑木の堆積・こゝにわたしがつく/\ぼうしがいちにち・月のへちまの水がいつぱい・いつでも死ねる草の枯るゝや九月十一日晴...
種田山頭火 「其中日記」
...なんとなく春めいてきた...
種田山頭火 「三八九雑記」
...母方の一族さへ時めいてゐたならば...
田山花袋 「道綱の母」
...遠來の舊友を圍むで懷しげに手を取り合うてさゞめいて居る...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...所作は荘厳でほとんど神前の儀式めいていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ことに老人が酩酊(めいてい)してるときは恐かった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...中にはあわてふためいて障子の隙間(すきま)をば閉切(しめき)るものさえあった...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...あわてふためいて瓶から這(は)い上るような形であります...
中里介山 「大菩薩峠」
...よろめいて来て、人の家の戸口と知って、刀を抛(ほう)り出して、その手で戸を二つ三つ叩いたのが最後で、ここに打倒れて、そのままになったものに相違ないと思われます...
中里介山 「大菩薩峠」
...名も知らないような宝石(たま)が両の手のどの指にも煌(きら)めいているのだ...
長谷川時雨 「江木欣々女史」
...この時の彼の語調が如何にも科白めいてゐたのに擽られて...
牧野信一 「鏡地獄」
...ぎゃっ、とおめいて、遁(に)げ出す供男...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...生の焔は今消ゆるかとばかりかすかにゆらめいて居る...
宮本百合子 「悲しめる心」
...聖書の黒い表紙の手ざわりにザラめいては...
夢野久作 「塵」
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