...フォームは俄かに色めいた...
石川啄木 「鳥影」
...腿のあたりの艶(なま)めいた曲線と云い...
江戸川乱歩 「押絵と旅する男」
...ひときわはげしくざわめいたかと思うと...
江戸川乱歩 「仮面の恐怖王」
...とにかく年玉というものを考えてみることをおすすめいたします...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...一種こう従僕めいたへりくだった所があるし...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「犬を連れた奥さん」
...此(この)洞(ほら)めいた地(ち)の上(うへ)に直(ひた)と耳(みゝ)を附(つ)けてゐい...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...」いたずらめいた眼色が動きかけたのに...
豊島与志雄 「自由人」
...今まで何※(なにげ)なさを装(よそほ)つてゐた青木さんの心は思(おも)はずよろめいた...
南部修太郎 「夢」
...却って不覚にもお勧めいたしましたが...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...稲妻(いなずま)のように私の頭にひらめいた...
エルンスト・テオドーア・アマーデウス・ホフマン Ernst Theodor Amadeus Hoffmann 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...助けてくれないか」フィールデンがうめいた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...いつでもこの詩が愛誦されたときだった社会主義リアリズムをはな/″\しく引っさげて打って出た時は皮肉にも彼が実にリアルに沈滞した時だっただが彼の沈滞は一九〇五年のベードヌイ以上ではないさすらい人めいた述懐がちらつこうと常に中国人民に詩と情熱をそそいでいる森山でなければならぬ...
槇村浩 「人民詩人への戯詩」
...しかし落魄者めいた影の微塵もない明るい笑顔で...
三好達治 「オルゴール」
...どうしてこの大臣が始終逢えない逢えないと恨んでばかしおよこしになるだろう」こんな批評めいたことを言うのも...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...彼女にある性行の服從が晝間には巖肅めいたものを浮べ...
室生犀星 「はるあはれ」
...矢代は対岸のなまめいた赤松の肌を見上げながら...
横光利一 「旅愁」
...舞踏のあふりで起る微かな風に搖らめいた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...ぼくのかかる徒然めいた少年時代の記も...
吉川英治 「忘れ残りの記」
便利!手書き漢字入力検索