...「考へて見れば目的(めあて)の無い旅だ!」と言つた様な...
石川啄木 「赤痢」
...何をして可いか目的(めあて)がない...
石川啄木 「葉書」
...崔興哥(さいこうか)は春風楼を目的(めあて)にして来た...
田中貢太郎 「金鳳釵記」
...これから兵馬の落ちて行こうとする目的(めあて)は...
中里介山 「大菩薩峠」
...どうしても目当(めあて)がつかないのみならず...
中里介山 「大菩薩峠」
...二人はどこを目的(めあて)として行くのだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...自分は長蔵さんの顔を目的(めあて)に歩いて行くと...
夏目漱石 「坑夫」
...十四五間左の方へ濠際(ほりぎわ)を目標(めあて)に出たら...
夏目漱石 「それから」
...広い公園の中を目的(めあて)もなく歩いた...
夏目漱石 「道草」
...それを目標(めあて)に足を運んだのと一般であった...
夏目漱石 「明暗」
...彼(かれ)は何(なに)をする目的(めあて)もなく室(へや)の中(なか)に立(た)ち上(あ)がつた...
夏目漱石 「門」
...武士は生活の目的(めあて)を変へねばならなかつた...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...どこをめあてに翔けるのだらう!さうして酒瓶の底は空しくなり醉ひどれの見る美麗な幻覺(まぼろし)も消えてしまつた...
萩原朔太郎 「定本青猫」
...およそ男の人の絎(ゆき)に一ぱいであることを目標(めあて)とし...
長谷川時雨 「きもの」
...生きてゆくめあてのないあの女の落ちてゆく道かも知れない...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...おめあての「ワンダバー」“Wonder Bar”のつまらぬこと...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...元来この本は若い青少年を目当(めあて)に書いたので...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...彼のめあては、馬や駕籠に乗るほどでない客、ちょいとした荷物が面倒になったという客で、他人の稼ぎを横取りするとは思われない、ほんのおこぼれを貰っていると思っていたからである...
山本周五郎 「雪の上の霜」
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