...徐(おもむろ)に心の中へ流れこんで来るのを感じ出した...
芥川龍之介 「枯野抄」
...また、きみの見たスリの少年も、むろん、ぼくじゃない...
江戸川乱歩 「超人ニコラ」
...むろん敵国に対して自国を危うくする心配のない程度に限られねばならぬ...
丘浅次郎 「人類の生存競争」
...むろん私も飲むよ!犬から餅の御馳走になつた話...
種田山頭火 「一草庵日記」
...山の水で顔を洗ひ辨当行李を洗ふ、むろん、腹いつぱい飲んで...
種田山頭火 「旅日記」
...わたしはむろんよばれなかった...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...重吉はむろんついて来た...
夏目漱石 「手紙」
...おもむろに「言葉」が降りそゝいで来た...
牧野信一 「ゾイラス」
...おもむろに煖炉のほうへ滑って行って...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ルイスヒェン」
...源氏のはむろん傑作であった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...さて北海道のエドモは室蘭(むろらん)の東南半里ほどの磯山陰にあるアイヌ部落である...
柳田國男 「地名の研究」
...――むろん貸してくれてのはなしだが...
山本周五郎 「ちいさこべ」
...内容はむろんわからないが...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...むろん普通のアタマの人間にも...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...むろん天の鞭(むち)ともなそう...
吉川英治 「黒田如水」
...諸所の屯(たむろ)を...
吉川英治 「私本太平記」
...すでに前室町(むろまち)政治のごときもそれだったが...
吉川英治 「新書太閤記」
...彼奴(きゃつ)が屯(たむろ)を作(な)さぬうち...
吉川英治 「新書太閤記」
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