...黒暗(くらやみ)をもてこれが襁褓(むつき)となし...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...そのとき、すむつきの...
太宰治 「盲人独笑」
...襁褓(むつき)があたりに散らばって...
田山花袋 「田舎教師」
...懐しい襁褓(むつき)の臭のような愛情が...
外村繁 「夢幻泡影」
...もう六月(むつき)というもの返事もありません...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...むつきの間から丹青の中に人となり...
中里介山 「大菩薩峠」
...睦月(むつき)の風はサッと腥く吹いて過ぎます...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...日本の社会主義者は、いったいどんなお伽噺(とぎばなし)を空想しているのでしょうか?あの生れたての、玄米パンよりもホヤホヤな赤ん坊達に、絹のむつきと、木綿のむつきと一たいどれだけの差をつけなければならないのだろう!「あんたは、今日は工場は休みなのかい?」叔母さんが障子を叩きながら呶鳴(どな)っている...
林芙美子 「新版 放浪記」
...庭に襁褓(むつき)が乾(ほ)してあったとて...
二葉亭四迷 「平凡」
...いたいけなこのむつきの子供に...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...襁褓(むつき)などに目だたぬ華奢(かしゃ)の尽くされてあるのも...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...机に倚りて襁褓(むつき)縫ひたりしエリスは振り返へりて...
森鴎外 「舞姫」
...着替えが二三枚に襁褓(むつき)...
山本周五郎 「初蕾」
...』執達吏は其の産衣(うぶぎ)をも襁褓(むつき)をも目録に記入した...
與謝野寛 「執達吏」
...もう六月(むつき)目ですの...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...襁褓(むつき)の干してあるのがひどく眼につく...
吉川英治 「新書太閤記」
...信雄がまだむつきにくるまれてピイピイ夜泣きしていた頃から...
吉川英治 「新書太閤記」
...嬰児(あかご)の褓(むつき)が干してあった...
吉川英治 「平の将門」
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