...むだ口をきく者がなく...
海野十三 「爆薬の花籠」
...むだ口をきいていないで...
江戸川乱歩 「青銅の魔人」
...」「むだ口を利(き)かんと...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...むだ口は、言うのも聞くのも、きらいなようである...
太宰治 「花火」
...むだ口をきくことなんかありゃしない! おもしろくもなんともないよ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...南方の力ある言葉でいわゆるむだ口というのにすぎなかったであろう...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...その薔薇(ばら)色の脣(くちびる)は人を惑わす魅力をもってむだ口をきいていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...そして精神はむだ口を産み落とした後...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...いつもは子供にむだ口なんかきいてくれるいい人ですが...
新美南吉 「かぶと虫」
...いつもは子どもにむだ口なんかきいてくれるいい人ですが...
新美南吉 「小さい太郎の悲しみ」
...」とむだ口をききながら...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...一人も他の部屋へ入ってむだ口を利くこともあまりなかったが...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...むだ口なんぞ利くことのない人々なのである...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「予言者の家で」
...むだ口の一、二を挙ぐれば、隣のかみさんに水を汲んでやるはまだしも「音羽屋に似て居る」と云はれて「頭のはげた所と顎(あご)の長い所だけ似て居ませう」と云ひ、これから寝るとききて「それぢやあ今晩はお楽(たのしみ)だね」と云ひ、稽古の娘が来ると立たせたり向うへ向かせたりして「けい/\がよく出来た」と云ひ、稽古の間も「大層幅が出て来た」といひ「よう/\、惜(おし)い」とほめるなど、気が利けば気が利くほど与次郎に遠ざかり、緊要(かんじん)な泣かせ場の哀れげのなくなるに心附かぬは、驚き入つたものなり...
三木竹二 「両座の「山門」評」
...決してむだ口はきかないし...
山本周五郎 「似而非物語」
...むだ口を申さずと...
吉川英治 「神州天馬侠」
...むだ口ひとついわせなかった...
吉川英治 「新書太閤記」
...「そうだっ」「むだ口を叩かすなっ」がやがやと罵(ののし)り出して...
吉川英治 「宮本武蔵」
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