...」日の光にむせるような声で...
芥川龍之介 「偸盗」
...裏返るにつれてむせるような土の香を送った...
有島武郎 「カインの末裔」
...小さな部屋の中はむせるような瓦斯(ガス)でいっぱいになっていた...
有島武郎 「星座」
...潮の香のむせるような断崖に育ち...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...それに続いて咽(のど)が何かにむせるような...
相馬泰三 「六月」
...むせるような若葉の匂いがあたりにみち...
壺井栄 「大根の葉」
...むせるような笑声とそれを圧しつける声が稍々(やや)高く響いた...
矢田津世子 「反逆」
...一種むせるような官能的なところもあって...
山本周五郎 「百足ちがい」
...謀叛人(むほんにん)だ」騒然たる口々の声もすでにむせるような煙につつまれだした...
吉川英治 「三国志」
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