...「そら見るがいい」といい捨ててやりたい衝動がむずむずとわいて来た...
有島武郎 「或る女」
...身体(からだ)をもがいて払うほどの事じゃなし――声を掛けて、内の前をお通りなさいました時は、もうお忘れなすったほどだったそうなんですが、芝居の前あたりで、それが咽喉(のど)へ触りました、むずむずと、ぐうと扱(しご)くように...
泉鏡花 「薄紅梅」
...足首からむずむずして...
泉鏡花 「怨霊借用」
...残る伯爵隊長もお尻がむずむずしてきた...
海野十三 「恐竜島」
...見るだけで自分の背中がむずむずするようであった...
寺田寅彦 「自由画稿」
...腕がむずむずして...
豊島与志雄 「条件反射」
...その上腕がむずむずしてきて...
豊島与志雄 「電車停留場」
...何だかむずむずして来る...
中谷宇吉郎 「画業二十年」
...背筋から足の裏までが疑惧(ぎぐ)の刺激でむずむずする...
夏目漱石 「三四郎」
...脊中(せなか)一面の皮が毛穴ごとにむずむずして殆(ほとん)ど堪らなくなる...
夏目漱石 「それから」
...むずむずしたって我慢するよりほかに致し方はあるまい...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...今において一工夫(ひとくふう)しておかんとしまいにはむずむず...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...二人の聞き手は身体(からだ)をむずむずと動かした...
平林初之輔 「鉄の規律」
...口がむずむず云うのでした...
宮沢賢治 「蛙のゴム靴」
...手にはかなぶんぶんがむずむずしている...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...こう云ってやりたい気持でむずむずした...
山本周五郎 「桑の木物語」
...と身をむずむずさせていた...
吉川英治 「三国志」
...秀吉はむずむずとからだをうごかし出した...
吉川英治 「新書太閤記」
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