...それはむずむず這って進んでゆく...
ギィ・ドゥ・モオパッサン Guy de Maupassant 秋田滋訳 「狂人日記」
...腕をむずむずさせていた警官たちが...
江戸川乱歩 「黄金豹」
...むずむず身悶えしてゐた...
太宰治 「清貧譚」
...頭中がむずむずしてくる...
豊島与志雄 「囚われ人」
...むずむずしている男に向って...
中里介山 「大菩薩峠」
...むずむずと出て来たものがある...
中里介山 「大菩薩峠」
...何だかむずむずして来る...
中谷宇吉郎 「画業二十年」
...脊中(せなか)一面の皮が毛穴ごとにむずむずして殆(ほとん)ど堪らなくなる...
夏目漱石 「それから」
...何だか考えると身体がむずむずするようだ...
夏目漱石 「野分」
...背中(せなか)がむずむずする...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...御先方はむずむずしていられるところだから...
久生十蘭 「玉取物語」
...むずむずと脚が勝手に動き出して...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...むずむずするけれど...
二葉亭四迷 「平凡」
...口がむずむず云ふのでした...
宮沢賢治 「蛙のゴム靴」
...清作はもうとびだしてみんなかたっぱしからぶんなぐってやりたくてむずむずしましたが...
宮沢賢治 「かしわばやしの夜」
...手にはかなぶんぶんがむずむずしている...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...「おまえのすることを見ているとあたしゃ足の裏がむずむずしてくるよ」とみさおは云う...
山本周五郎 「季節のない街」
...そう思えば、堪忍のならぬこともない」「…………」「なにを泣いておいやる?」「泣いてはおりませぬ」「では、わしの襟もとへ、こぼれたのはなんじゃ」「……すみませぬ、つい」「ええもう、むずむずと、虫が這うているようで気持がわるい、もっと力を入れておくれぬか...
吉川英治 「宮本武蔵」
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