...身のうちがむずがゆいほど...
芥川龍之介 「偸盗」
...むずがゆい苦しさにちがいない...
海野十三 「海底都市」
...竜之助もむずがゆい心持で...
中里介山 「大菩薩峠」
...傍(そば)にいる私はむずがゆい心持がしたが...
夏目漱石 「こころ」
...ああこの影を曳く景色のなかでわたしの靈魂はむずがゆい恐怖をつかむそれは港からきた船のやうに 遠く亡靈のゐる島島を渡つてきたそれは風でもない 雨でもないそのすべては愛欲のなやみにまつはる暗い恐れださうして蛇つかひの吹く鈍い音色にわたしのくづれてゆく影がさびしく泣いた...
萩原朔太郎 「青猫」
...ああこの影を曳く景色のなかでわたしの靈魂はむずがゆい恐怖をつかむそれは港からきた船のやうに 遠く亡靈のゐる島島を渡つてきた...
萩原朔太郎 「定本青猫」
...若君は歯茎から出始めてむずがゆい気のする歯で物が噛(か)みたいころで...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...むずがゆい聯想(れんそう)と...
室生犀星 「幻影の都市」
...妙にからだ中がむずがゆいような...
室生犀星 「性に眼覚める頃」
...それまでその重みが彼の脚を圧迫していたところに一種のむずがゆい快感を覚えたとき...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...むずがゆい顔して...
吉川英治 「三国志」
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