...必ず空を掻(か)きむしるように...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...皆この鬢をむしるのを...
芥川龍之介 「忠義」
...両手で掻(か)きむしるのだった...
海野十三 「恐しき通夜」
...われとわが咽喉を掻(か)きむしるようにして...
海野十三 「空襲葬送曲」
...それをSがむやみにむしるなと叱る...
種田山頭火 「其中日記」
...これに出て来るライオネル・バリモアーの役が湿疹(しっしん)に悩まされていることになっていてむやみにからだじゅうをかきむしる...
寺田寅彦 「破片」
...」とパイクロフトは声を張り上げ、頭をかきむしる...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「株式仲買人」
...お君には兵馬の面影(おもかげ)が胸を掻(か)きむしるほどに迫って来て...
中里介山 「大菩薩峠」
...馬は退屈まぎれにどうかすると茶の木をむしることがある...
長塚節 「寫生斷片」
...棚板を爪で掻(か)きむしる音ががりがりと聞える...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...引きむしるやうに棺の白絹を剥ぐと...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その手で髪の毛をむしる癖...
林芙美子 「浮雲」
...痙攣(けいれん)しながら両手で床をかきむしるのだった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...ところ嫌わず老女を掻きむしるのだった...
久生十蘭 「金狼」
...玄石の肺腑(はいふ)を熊手で掻きむしるようだった...
平林初之輔 「二人の盲人」
...かきむしるように...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...私の心をかきむしる...
宮本百合子 「悲しめる心」
...愁々(しゅうしゅう)として腸(はらわた)を掻きむしるように...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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