...これは内部(ないぶ)の貴重品(きちようひん)の蒸燒(むしやき)になるのを防(ふせ)ぐためである...
今村明恒 「地震の話」
...先ズ半蒸焼(はんむしやき)トナシ...
海野十三 「発明小僧」
...(明治四十一年十一月十一日『東京朝日新聞』)九炭木材を蒸焼(むしやき)にすると大抵の有機物は分解して一部は瓦斯になって逃げ出し...
寺田寅彦 「歳時記新註」
...彼は毎日海亀の脂や石焼の仔豚や人魚の胎児や蝙蝠の仔の蒸焼(むしやき)などの美食に(あ)いているので...
中島敦 「南島譚」
...厨宰(ちゅうさい)の易牙(えきが)は己が息子(むすこ)を蒸焼(むしやき)にしてこれをすすめた...
中島敦 「名人伝」
...あんな骨類(こつるい)を徳利に入れて蒸焼(むしやき)にするのであるから実に鼻持(はなもち)もならぬ...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...二度目の朝飯の時(食卓には冷たい料理――燻製(くんせい)や塩漬や蒸焼(むしやき)などが山盛だった)トニオ・クレエゲルは...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
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村井弦斎 「食道楽」
...しかし僕の家(うち)のは少し贅沢(ぜいたく)にそれをまた一時間ほどテンピに入れて蒸焼(むしやき)にしたのさ」大原「テンピとは何だ」主人「俗にいう軽便暖炉だ...
村井弦斎 「食道楽」
...蒸物は少し面倒(めんどう)ですがそれへ米利堅粉と玉子とを入れて全体ならカステラ鍋で一時間ほど蒸焼(むしやき)にするのですがただお湯で蒸してもようございます」と平生(へいぜい)は安物と軽んぜらるる薩摩芋がお登和嬢のお蔭にて今日は上等料理に出世したり...
村井弦斎 「食道楽」
...牛肉屋から脂(あぶら)の寡いロース肉かあるいは三角肉を買って大切のままブリキ箱へ載せてカステラ鍋へ入れて塩を振りかけて二時間も蒸焼(むしやき)にすると訳なく出来ます...
村井弦斎 「食道楽」
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