...むしむしするような不愉快を感ずるので...
有島武郎 「或る女」
...むしむしする昼間(ひるま)の暑さは急に冷(ひ)え冷(び)えとなって...
有島武郎 「或る女」
...祭礼に通有な香のむしむしする間を着飾った娘たちが...
有島武郎 「カインの末裔」
...到底暑いむしむしする船室へ下りて行く気がしない...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...むしむしする日であったから...
江戸川乱歩 「押絵と旅する男」
...六月のむしむしする日の午後でした...
薄田泣菫 「黒猫」
...なンてむしむしする晩だらう‥‥」「とてもおいしいよ...
林芙美子 「濡れた葦」
...むしむしする暗夜だったからだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...「きょうも又妙にむしむしするじゃないか...
森鴎外 「雁」
...部屋がむしむしする...
山川方夫 「暑くない夏」
...湿っぽくむしむしする日で...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...鬱陶しくむしむしする日だった...
山本周五郎 「落ち梅記」
...昼から気温の高いむしむしする日だった...
山本周五郎 「菊千代抄」
...曇り日のむしむしする午後...
山本周五郎 「泥棒と若殿」
...むしむしすると思っていたが...
山本周五郎 「風流太平記」
...……風のないむしむしする夜であった...
山本周五郎 「めおと蝶」
...あんなむしむしするお部屋で...
横光利一 「旅愁」
...きのうからの降り足らぬ雨雲が、なお醒(さめ)ヶ井(い)や伊吹の山地を閉じていて、むしむしする...
吉川英治 「私本太平記」
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