...しかも著名な俳優の大部分は無声映画時代の好運にあまやかされて泰平の夢をむさぼるになれているから...
伊丹万作 「雑文的雑文」
...何かというとすぐ暴利をむさぼるから...
梅崎春生 「ボロ家の春秋」
...こんどはおそれ入ったかと牛丸少年の面をむさぼるように見つめる...
海野十三 「少年探偵長」
...目前の異様な戦慄(せんりつ)の光景をむさぼるように見つめていました...
太宰治 「女の決闘」
...物をむさぼるのは心の卑しさがのぞけないからである...
種田山頭火 「其中日記」
...昼も夜も忙しい人は出勤前のわずかな時間までも心せわしさをむさぼるかのように急いで新聞を読む代わりに...
寺田寅彦 「一つの思考実験」
...鴛鴦のやうなお冠船はふわふわと湾内にねむつて濃い夢をむさぼる...
濤音 「うし」
...むさぼるような目つきであとについてくる二人の若い娘を見てとった...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...カストリに一時のつかの間の主観的遊離をむさぼる型態にまで...
中井正一 「知識と政治との遊離」
...母親の顔をむさぼるように眺めております...
野村胡堂 「眠り人形」
...一円を理髪代として貸した――菓子屋の来た時に彼は月二割の利子をむさぼるところのボースンの金を...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...彼の眼は何かをむさぼるように...
原民喜 「永遠のみどり」
...今度はまたさっきの求めむさぼるような探りかたで...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「餓えた人々(習作)」
...むさぼるようにかいだ...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「悩みのひととき」
...父親の顔をむさぼるように見る)柴田 誰かお客さんかね?欣二 お父さん...
三好十郎 「廃墟(一幕)」
......
室生犀星 「愛の詩集」
...むさぼるように喰べた...
山本周五郎 「風流太平記」
...その快味をむさぼるように...
吉川英治 「江戸三国志」
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