...むさぼるように食べながら言った...
ハーバート・ジョージ・ウエルズ 海野十三訳 「透明人間」
...むさぼるように読みだした...
海野十三 「地球を狙う者」
...目前の異様な戦慄(せんりつ)の光景をむさぼるように見つめていました...
太宰治 「女の決闘」
...むさぼるように二人は下界の観察だ...
谷譲次 「踊る地平線」
...座右銘としておこるな しやべるな むさぼるなゆつくりあるけ しつかりあるけ三月七日降つたり霽れたり...
種田山頭火 「行乞記」
...わたしはむさぼるように...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...独自の印象をむさぼるように蓄積しているのに違いない...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...その生きている唐子の刺青をむさぼる様に写し続けながら...
富田常雄 「刺青」
...むさぼるように飛びついてきて...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...むさぼるように彼の眼つきを求めてる彼女の眼が...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...たとえば女を三字集めた姦(かん)、両男(りょうだん)の間に女を(はさ)んだ嬲(なぶる)(もっともこれは女のほうより左右(さゆう)にある男のほうが罪あるに相違ない)、奴(やっこ)、妄(みだる)、奸(みだす)、妨(さまたげる)、妖(わざわい)、妬(そねむ)、婪(むさぼる)、嫉(ねたむ)のごときは悪い意味である...
新渡戸稲造 「自警録」
...林檎をむさぼるやうに食つた...
林芙美子 「浮雲」
...私が君を所有して暴利をむさぼるために...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...どこから鋭い眼でむさぼるやうに見つめられてゐるのを感じて...
堀辰雄 「風景」
...むさぼるようなさぐりの色とを浮かべながら...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「餓えた人々(習作)」
...今度はまたさっきの求めむさぼるような探りかたで...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「餓えた人々(習作)」
...暴利をむさぼる惧(おそ)れがある...
吉川英治 「上杉謙信」
...むさぼるように、その手紙を読みはじめて、「オオ……ウウム……じゃ、最後に周馬のやつが? ……こりゃ大事、江戸へ……蜂須賀家の致命傷だ……ウム、なるほど、それで……そうか」乞食の顔に紅味(あかみ)がさしてきた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
便利!手書き漢字入力検索