...躯(からだ)に比較しては長過ぎる二三寸の尾を動かしながら頻(しき)りに逆(さかしま)に松の枝へ吊さっては餌をむさぼる...
飯田蛇笏 「茸をたずねる」
...むさぼる前にしばらくさらしておく状態と酷似してゐた...
飯田蛇笏 「薄暮の貌」
...何かというとすぐ暴利をむさぼるから...
梅崎春生 「ボロ家の春秋」
...むさぼるやうに食べました...
アルフオンズ・ドーデー Alphonse Daudet 鈴木三重吉訳 「村の学校(実話)」
...むさぼるように島を眺めまわしているのだ...
太宰治 「猿ヶ島」
...むさぼるように二人は下界の観察だ...
谷譲次 「踊る地平線」
...むさぼるように見つめていた...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...わたしはむさぼるように...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...むさぼるように見入るのであった...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...むさぼるような目つきであとについてくる二人の若い娘を見てとった...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...むさぼるように飛びついてきて...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...むさぼるように食事をし...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...暴戻(ぼうれい)の快感をむさぼる悪人らしいその破廉恥...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...私が君を所有して暴利をむさぼるために...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...彼はまだ何度でも格子のそばで興行主の話をむさぼるように聞いていたいのだが...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「断食芸人」
...むさぼる如くお蝶の目元...
吉川英治 「江戸三国志」
...一刻の午睡(ひるね)をむさぼるには寔(まこと)に絶好な場所だった...
吉川英治 「黒田如水」
...むさぼるように喰べている食欲にもそれは窺(うかが)われる...
吉川英治 「私本太平記」
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