...その少年はむごい死に様でね...
東健而訳 大久保ゆう改訳 「瀕死の探偵」
...世間とむごい辛い暮しとが私を教育したのですよ...
ヘンリック・イブセン Henrik Ibsen 島村抱月譯 「人形の家」
...それを責めてはむごいと俺は黙っていた...
高見順 「いやな感じ」
...下司というよりむごい振舞いをした俺が...
高見順 「いやな感じ」
...むごい親方ではなかった」「清さんへの義理がありますもの」綾子はそして開き直って...
高見順 「いやな感じ」
...あんな工合ひに出し拔けにむごい事をするものなのね...
太宰治 「お伽草紙」
...というむごい返事...
太宰治 「新釈諸国噺」
...むごい宣告を下したのでした...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 菊池寛訳 「フランダースの犬」
...今後にむごいことのないようにして上げる...
中里介山 「大菩薩峠」
...むごいおあつかい……」「腹を立てられても困る...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...お久美さんに或る自然的な変化が起った時にもお関は何の助言も与えずにまごまごして居るお久美さんの当惑した顔を見てむごい快感を得て居た...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...罪なき人の生き胆をとるのは余りにむごい為業(しわざ)...
吉川英治 「江戸三国志」
...抑えて――「むごいことをするおれかい...
吉川英治 「大岡越前」
...罪を高時ひとりにかぶせている中央や幕府のむごい機構が真に憎かった...
吉川英治 「私本太平記」
...むごい仰せばしでございまする」「女人は三界に家なしとか...
吉川英治 「私本太平記」
...そしたらむごい兵糧米の加役なども徴(ちょう)するにはおよばなくなる...
吉川英治 「私本太平記」
...「むごい殺し方をするよりは...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...――どなたか、灯りを先に点(つ)けてください」組長屋のものが寄って、そこに、ぶち撒(ま)かれた鮮麗な血と、お信の、むごい姿とを、見た時は、いつのまにか、姉のお八重は家の中にいなかった...
吉川英治 「無宿人国記」
便利!手書き漢字入力検索