...城介は彼から顔をそむけるようにして...
梅崎春生 「狂い凧」
...しむけるにちがいありません...
江戸川乱歩 「大金塊」
...大衆は少しも耳をかたむける様子がなかった...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...塩湯にゆつくり浸つてから二三杯かたむける...
種田山頭火 「行乞記」
...特に学問に志をむけるものは彼らの間に多かった...
津田左右吉 「日本歴史の特性」
...衆愚には目をそむけるってわけだ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...太陽の光の方へ花はおのずから顔をむける...
豊島与志雄 「常識」
...流石(さすが)に面をそむけるにちがいない...
中村地平 「南方郵信」
...父に反抗の牙をむける...
萩原朔太郎 「宿命」
...仏印の土と消えた人々へたむける...
林芙美子 「浮雲」
...今歳(ことし)この度(たび)みやこを離(はな)れて八王子(わうじ)に足(あし)をむける事(こと)これまでに覺(おぼ)えなき愁(つ)らさなり...
一葉女史 「ゆく雲」
...首だけをそっちへ振りむける...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...参謀はあたしのほうへ顔をむけると...
久生十蘭 「だいこん」
...靴の皮がすりむけるほど強くその石を蹴つたりしてゐる...
堀辰雄 「顏」
...若し眺める者があれば噴飯の値もなく忽ち顔を反むけるに違ひないのです...
牧野信一 「僕の運動」
...顔をかくすようにして目をそむけるのだった...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...どうしてそう酷い事を吾々の民族にしむけるのであるか...
柳宗悦 「朝鮮の友に贈る書」
...道で出会っても眼をそむける...
山本周五郎 「やぶからし」
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