...しむけるにちがいありません...
江戸川乱歩 「大金塊」
...友はむなしく顏をそむける...
太宰治 「道化の華」
...ほかには誰ひとりそんなものに耳をかたむける者はなかった...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...じっと見詰めた目をそむける暇がない...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...クルリと脊をむけると蒲団を被ってしまった...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...若し眺める者があれば噴飯の値もなく忽ち顔を反むけるに違ひないのです...
牧野信一 「僕の運動」
...ゼルビノは道理に耳をかたむけることをこばんだ...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...身をそむけるように肩を動かした...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...顔をかくすようにして目をそむけるのだった...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...機にそむけるなり...
三木清 「親鸞」
...少女は顏をふりむけると...
室生犀星 「末野女」
...そういう瞬間に考えをよそにむけることは甚だむつかしい...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ときどきわたしは眼をそこにふりむける...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...どうしてそう酷い事を吾々の民族にしむけるのであるか...
柳宗悦 「民藝四十年」
...だがすぐに顔をそむけると...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...これは東市正(いちのかみ)にふりむけるつもりである」――もちろん御意見しだいでございましょう...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...道で出会っても眼をそむける...
山本周五郎 「やぶからし」
...もっと高潮すると「鼻をそむける」なぞいう表現にかわります...
夢野久作 「鼻の表現」
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