...緋(ひ)の襦袢(じゅばん)むき出しの膝で...
泉鏡花 「開扉一妖帖」
...むき出しの鋭い白歯ばかりの...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...むき出しの歯を食いしばって耐え難い苦痛を表していた...
ジョージ・オーウェル George Orwell The Creative CAT 訳 「象を撃つ」
...往来との間に何の防寒用の設備を施してないむき出しの店のなかで...
高見順 「如何なる星の下に」
...キビラ石むき出しの隧道(トンネル)の通路は...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...むき出しの細い二の腕へ粒々をこさえたまんまさっさとルウレット台のひとつへ埋没してしまった...
谷譲次 「踊る地平線」
...むき出しのまま片腕(かたうで)にひっかけている粗末(そまつ)なランドセルに...
壺井栄 「二十四の瞳」
...箱の中でなく風のある部屋でむき出しの振子を振らせても同様である...
寺田寅彦 「物理学実験の教授について」
...片すみに小さくなっているむき出しの安っぽい棚(たな)の中に窮屈そうにこの叢書(そうしょ)が置かれている...
寺田寅彦 「丸善と三越」
...むき出しの大きな目玉がいやに白く...
豊島与志雄 「土地に還る」
...生白(なまじろ)い脛(すね)は膝(ひざ)から下むき出しのまま今や片足を挙げて畳の上へ入れる...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...心なくも苦痛に歪(ゆが)んだ小さい顏はむき出しのまゝ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...着物もないのですからむき出しのひざ小僧へ手拭をあてて縁側(えんがわ)へ坐って挨拶しました...
林芙美子 「文学的自叙伝」
...雑草も生えていなければ木もなくむき出しのところがあった...
宮本百合子 「雨と子供」
...むこう側の明るい書店に白線入りの制帽をかぶった数人の学生の姿が見えたり露店の花屋の前でむき出しの電燈に顔を近々と照らされながら並んで佇んで何か云っている夫婦づれの姿も見える...
「海流」
...しかしヨーロッパの精神に支那はそのむき出しのままの姿で深い感銘を与えている...
宮本百合子 「観光について」
...あの!(むき出しの白い手を...
三好十郎 「冒した者」
...それで自然とそっけない・正直な・むき出しの・言葉づかいになってしまう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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