...緋(ひ)の襦袢(じゅばん)むき出しの膝で...
泉鏡花 「開扉一妖帖」
...幼虫の多くはむき出しの皮膚を持つてゐる...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...むき出しの鋭い白歯ばかりの...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...むき出しの五体とで...
江戸川乱歩 「恐怖王」
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關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...へんにむき出しの寒々した感じで...
太宰治 「ヴィヨンの妻」
...箱の中でなく風のある部屋でむき出しの振子を振らせても同様である...
寺田寅彦 「物理学実験の教授について」
...きちんとそろへたむき出しの脚は...
林芙美子 「浮雲」
...むき出しの足を鏡に写して見たり...
林芙美子 「新版 放浪記」
...むき出しの人間の下半身だと云うことが分ったんだ...
葉山嘉樹 「淫賣婦」
...彼等はその地方のむき出しの訛(なま)りを使つてゐる...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...昔の殿様としてはびっくりするくらいむき出しのヒューメンな若者として扱われており...
宮本百合子 「鴎外・芥川・菊池の歴史小説」
...つまり人間らしいむき出しの交渉がない...
宮本百合子 「幸福の建設」
...あの!(むき出しの白い手を...
三好十郎 「冒した者」
...それで自然とそっけない・正直な・むき出しの・言葉づかいになってしまう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...十字に組んだ二本の死骨――遠い昔の未開の姿をにほはせてゐるむき出しの凄い繪があつた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...自己の感情をあざむけないむき出しの自分を見せてしまう男らしい...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...肩さきまでむき出しのカテリーナ・リヴォーヴナの両の腕から...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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