...不足をおっしゃては女冥利(みょうり)が尽きますによ...
泉鏡花 「活人形」
...甲州名代(なだい)の猿橋の真中にブラ下って桂川(かつらがわ)見物をさせてもらうなんぞは野郎も冥利(みょうり)だ...
中里介山 「大菩薩峠」
...或いは江戸城の内にもちこされて来ているのか――盗人冥利(ぬすっとみょうり)には...
中里介山 「大菩薩峠」
...有難がるのが凡人の冥利(みょうり)だ...
中里介山 「大菩薩峠」
...冥利(みょうり)というものがございますから...
中里介山 「大菩薩峠」
...三下冥利(さんしたみょうり)にお尋ねしたようなわけなんで...
中里介山 「大菩薩峠」
...商売冥利(みょうり)にちょいと見て行こう――小判で百両も持っていたっていうじゃないか」「ヘエ――...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...御用聞冥利(みょうり)...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...商売冥利(みょうり)につきるようだが...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...だんだんうちとけてきましてみょうりにつきるほどやさしくいたし...
久生十蘭 「海豹島」
...新聞記者冥利(みょうり)に胆太く腰を据え...
久生十蘭 「魔都」
...氏が維新の朝(ちょう)に曩(さ)きの敵国の士人と並立(ならびたっ)て得々(とくとく)名利(みょうり)の地位に居(お)るの一事なり(世に所謂(いわゆる)大義名分(たいぎめいぶん)より論ずるときは...
福沢諭吉 「瘠我慢の説」
...今日(こんにち)冥利(みょうり)がわりいじゃないか...
二葉亭四迷 「浮雲」
...尼妙了(みょうりょう)が「お陸様が剃(す)って下さるなら...
森鴎外 「渋江抽斎」
...――世の名利(みょうり)を...
吉川英治 「私本太平記」
...名利(みょうり)を捨て去った人間というもの程どうにも動かし難いものはない...
吉川英治 「新書太閤記」
...絶えず往来しておりますが」「さりとは商売冥利(みょうり)のわるい...
吉川英治 「新書太閤記」
...名利(みょうり)のために...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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