...この熊(くま)のような大きな男が親しみやすい遊び相手と見て取ったらしい...
有島武郎 「或る女」
...ともすれば庭園内に入り込みやすいので...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...弱いものゝ犯した罪の動機に対していたみやすい...
伊藤野枝 「ある女の裁判」
...Aは幼児のおもちゃのマーブル(日本でいえばラムネの玉)を階段の上の足で踏みやすい場所においておく...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...しかもやや崩しているのにそれでも読みやすい...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「ライギット・パズル」
...外部の影響にずっと染(し)みやすい――あまりに染みやすい――ものであるということを...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ごく讀みやすい筆跡で書かれた書類が二三通はいっていた...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...誤った人そのものはまだしも彼(かれ)の親戚(しんせき)友人家屋(かおく)生国(しょうごく)までも憎みやすいものである...
新渡戸稲造 「自警録」
...(句点は仮に読みやすいように筆者が入れた...
長谷川時雨 「遠藤(岩野)清子」
...いかにも親しみやすい平民の女の顔を見たとき...
長谷川時雨 「鉄くそぶとり」
...やはり信じ込みやすい母親のそれですね...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...比較的讀みやすい英譯で讀み直してみても...
堀辰雄 「「鎭魂曲」」
...親しみやすいやうに思はれるものです...
堀辰雄 「若菜の卷など」
...これに反して西洋酒はシヤンパンは言ふまでもなく葡萄酒(ぶどうしゅ)でもビールでもブランデーでもいくらか飲みやすい所があつて...
正岡子規 「病牀六尺」
...自分にとって一番つかみやすい...
宮本百合子 「幸福の感覚」
...玉鬘は性格にも親しみやすい点があって...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...子供にも読みやすいように...
吉川英治 「新・水滸伝」
...愛らしい、親しみやすい、優雅な、そのくせいずこの自然とも同じく底知れぬ神秘を持ったわが島国の自然は、人体の姿に現わせばあの観音となるほかはない...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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