...義に勇みやすい江戸の事と申し...
芥川龍之介 「或日の大石内蔵助」
...弱いものゝ犯した罪の動機に対していたみやすい...
伊藤野枝 「ある女の裁判」
...世間では不具者は僻(ひが)みやすいという...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...個性だけでは知らず知らずの間に落ち込みやすい苟安自適(こうあんじてき)の泥沼(どろぬま)から引きずり出して...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...しかもやや崩しているのにそれでも読みやすい...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「ライギット・パズル」
...彼の柔軟なたわみやすいはずれがちな病的な畸形(きけい)な思想は...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...なりたけ読みやすい本を手にして...
永井荷風 「銀座」
...逆に折り返して読みやすいように平たくした...
夏目漱石 「こころ」
...(句点は仮に読みやすいように筆者が入れた...
長谷川時雨 「遠藤(岩野)清子」
...やはり信じ込みやすい母親のそれですね...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...親しみやすいやうに思はれるものです...
堀辰雄 「若菜の卷など」
...これに反して西洋酒はシヤンパンは言ふまでもなく葡萄酒(ぶどうしゅ)でもビールでもブランデーでもいくらか飲みやすい所があつて...
正岡子規 「病牀六尺」
...飲みやすい代りに効目もないなどといって...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...堅くないだけに親しみやすい...
柳宗悦 「野州の石屋根」
...水気の浸(し)みやすい木綿を着るのはなお不便だから...
柳田国男 「木綿以前の事」
...傷みやすい蕗子の心を波立たせたくない...
山下利三郎 「流転」
...英語を外国語として学んだ者には思いのほか読みやすいのです...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...愛らしい、親しみやすい、優雅な、そのくせいずこの自然とも同じく底知れぬ神秘を持ったわが島国の自然は、人体の姿に現わせばあの観音となるほかはない...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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